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http://www.asahi.com/national/update/1217/001.html
東京駅から半径50キロ圏のカラス生息数が、3年がかりの調査の2年目ですでに11万羽を超え、最終的に15万羽に迫るとみられることが分かった。調査している日本野鳥の会東京支部などから「予測の10万羽を大きく上回り、都が拡大中の捕獲作戦が意味を持ち得るか疑問」との声も出ている。
調査は00年冬から。野鳥の会の各県支部が、ボランティア協力者も動員して、カラスが夕方に集団で帰巣して来る際などに個体数を数えた。信頼性のある各種調査の生息数も調べ、同会東京支部が全体をまとめた。
都内にはねぐらが43カ所あって約3万7000羽、神奈川県は29カ所に約3万2500羽、千葉県は8カ所に2万3468羽など、これまでの調査の積み上げで総計は、ねぐら84カ所、約10万9600羽に達している。
東京圏で最大のねぐらは、埼玉県新座市の平林寺(9800羽)。2位は千葉市花見川区柏井町の森(7200羽)。3位は明治神宮(6500羽)、4位は都内の豊島岡墓地(文京区)と、国立科学博物館自然教育園(港区)が4800羽の同数だった。
都心最大の緑地で、食料の豊富な銀座にも近い皇居は、好立地だが、警備スタッフが頻々とねぐら地域に出入りするのを敬遠したか、1700羽程度だった。
都は「緊急捕獲作戦」として代々木公園など100カ所にわなを仕掛け、昨冬に約4200羽を捕まえた。今年は120カ所に増設している。だが鳥類研究者らは「これだけいたら、捕まえてもそのすき間に別のカラスが入り込むだけ」と、食料源の生ゴミ対策を優先すべきだとしている。
同会東京支部幹事の川内博さんは「この数では、都県ごとの縦割りの対策では解決につながらない」と指摘している。
(01:34)