現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産22 > 802.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 世論調査:イラク攻撃反対84% 小泉内閣支持率は45% [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 03 日 15:59:02)
毎日新聞の世論調査(1、2日実施)は、戦争への足音が近づくイラク問題と、約7割が難色を示した医療費自己負担増が、内閣支持率の「下げ圧力」になっていることをうかがわせた。今後、実際にイラク攻撃が始まり、4月から負担増が実施されれば、政府批判が一層強まるのは必至だ。支持率が下がれば、与党に対する小泉純一郎首相の統制力は低下し、さらに支持率を減らすという悪循環にも陥る。
小泉内閣への支持率が8ポイント下落したことについて、福田康夫官房長官は「謙虚に受け止め、引き続き構造改革に全力を傾ける」と強調。イラク攻撃への圧倒的な反対には「重く受け止めている。国際協調を訴える政府の立場は一貫しており、国民の理解と信頼を得られるよう努めたい」と述べた。
だが、緊迫する国際情勢と経済の悪化を前に、構造改革は影が薄れ、もはや支持率回復の決め手にはなりそうもない。
政府が「国際協調」を説いても、国連で表明した「米国支持」との使い分けは、世論から「どっちつかず」と見なされている。しかも、内閣支持の主な担い手である女性は、イラク攻撃への「絶対反対派」が約9割を占め、小泉首相は「外交と世論」のジレンマに直面している。
医療費問題も、政府は「決まったことだ」と押し切る姿勢だが、「引き上げ凍結、再論議」4割、「反対」3割という結果に、野党が勢いづくのは確実。与党内でも地方選をにらみ、異論が再燃する可能性がある。 【伊藤智永】
■医療費3割負担 7割が否定的
4月からサラリーマンの医療費自己負担が2割から3割に引き上げられる問題について、今回の世論調査で国民意識を探ったところ、「引き上げを凍結し議論し直すべきだ」との回答が39%、「反対」が30%に上り、合わせて7割近い人が引き上げに否定的なことが分かった。「賛成」の9%と、「決まったことだから仕方がない」の17%を合わせた容認派は、26%に過ぎなかった。
支持政党別で見ると、自民党支持層でも63%が否定派。民主党支持層は77%、無党派層は71%が否定派だった。また反対と答えた人の42%は内閣不支持に回った。年齢別では、働き盛りである30代の74%が引き上げ否定派で、各世代を通じてその割合が最も高かった。
医療費自己負担の引き上げについては、患者減を危惧(きぐ)する日本医師会や、その支援を受けた自民党厚生族が4月の統一地方選をにらんで問題を蒸し返す動きに出ている。引き上げ時期が統一選と重なることから、否定派が多数を占めた調査結果は選挙にも影を落とすとみられる。
■脱政党、半数が評価
4月の統一地方選を前に、政党の推薦・支持を受けない「脱政党」傾向が生まれていることについて尋ねたところ、「評価する」との回答が50%を占め、「評価しない」の39%を上回った。
特に無党派層では57%が評価派に回った。自民党支持層の評価は半々。組織政党である公明、共産両党の支持層では評価しないとの回答の方が多かった。無党派層狙いで、「脱政党」戦術を採用する候補が出てくる可能性もある。
一方、今回の調査での政党支持率は、自民党が27%で前回1月調査より3ポイント減らしたのに対し、民主党は8%で1ポイント上昇した。その他は、公明党3%▽共産党同▽社民党同▽自由党2%。「支持政党はない」とする無党派層は50%(前回比1ポイント減)で、引き続き最大の勢力だった。
【調査の方法】 コンピューターによるRDS(ランダムデジットサンプリング)法で1、2両日、全国の有権者1000人を目標に電話をかけ、1062人から回答を得た。
[毎日新聞3月3日] ( 2003-03-03-03:01 )