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東京 2月26日(ブルームバーグ):経営再建中の西武百貨店は26日、都内で記者会見し、三菱東京フィナンシャル・グループなど金融機関42行から、債権放棄などを含めた再建計画に対する同意書を受け取ったと発表した。
西武百が受ける債権放棄額は総額で2300億円。主力銀行のみずほホールディングスの1434億円を除くと、同日、同意書を提出した42行では三菱東京フィナンシャル・グループが265億円、三井トラスト・ホールディングスが126億円、三井住友フィナンシャル・グループが92億円などとなっている。
西武百は、21日に開いた債権者会議で、「私的整理に関するガイドライン」に基づいて策定された債権放棄を含む「再建計画」が了承されている。これに対する債権者の同意書の提出期限が26日となっていた。
同意を得た再建計画は、1)2004年度中に債務超過状態を脱するなど財務基盤を早期健全化する、2)不採算店舗の閉鎖などで損益分岐点の引き下げを行う、3)そごう・グループとのアライアンス体制を強化する――などを基本方針としている。
具体的には、現在の24店舗中、函館店や仙台店など7店舗を2年以内に閉鎖する。また、人員面では07年度末までに、01年度末比3725人減の5698人体制とする。さらに和田繁明・十合(そごう)社長を特別顧問に選任し、5月開催予定の臨時株主総会で同氏が経営トップに就任する決議を行う。
西武百の堀内幸夫社長は、記者会見で「3月に臨時株主総会を開き、減資の要請を行う予定」と述べた。また、松本康太郎会長は「トータルで100億円の増資を行う予定。引き受け先は、そごう、みずほフィナンシャル・グループや西武鉄道、政策投資銀行、伊藤忠などに要請することを検討している」と語った。
また、松本会長は同社の負債残高について「報道が錯綜(さくそう)しているが、有利子負債が3100億円、債務保証が2000億円、合計5100億円と理解してもらいたい」と述べた。このうち、2300億円程度の債権放棄などの実施を通して、「07年度末までに有利子負債残高を1830億円程度に持っていきたい」(松本会長)としている。
東京 小田光康 Mitsuyasu Oda 桜井 勉 Tsutomu Sakurai 、