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(回答先: 韓国経済、どこに向かっているのか [韓国「朝鮮日報」社説] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 19 日 23:46:15)
2003/02/19
北朝鮮問題を始めとする国際情勢が、韓国経済に暗雲を投げかけている。消費者心理の冷え込みに加え、同時進行するイラク危機による原油価格の値上がりや、半導体の値下がりなどの不安材料も多い。株価も低迷気味で、「北朝鮮リスク」を理由に韓国の信用格付け見通しも引き下げられた。18日に起きた大邱市の地下鉄火災で多数の死者が出たことも、国内のムードを暗くしている。25日に就任を控えた盧武鉉次期大統領には厳しい船出となりそうだ。(ソウル=多田敏男)
●格付け弱含みに
韓国政府は11日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスから「韓国の信用格付けの見通しをポジティブ(強含み)からネガティブ(弱含み)に2段階引き下げたとの通告があった」と発表した。
ムーディーズは、引き下げの理由として「北朝鮮の核問題が悪化し、調整を繰り上げざるを得ない」と判断。北朝鮮リスクは経済に織り込み済みで、影響はないと楽観していた政府や経済界に大きなショックを与えた。財政経済省は、他の格付け会社に引き下げの動きはないとしているが、「消費者心理の悪化は避けられない」とみている。
2003/02/19
実際、ムーディーズの4月の定期見直しで、韓国の国債や外貨建て長期債券が現在の上から7番目の「A3」から引き下げられるとの見方が強い。韓国大手の証券アナリストは「外国人投資家の株や債券の売り圧力が高まった」としている。
●原油価格変動が泣きどころ
緊迫するイラク情勢による原油価格の値上がりも揺さぶりをかける。韓国経済は日本以上に原油価格の変動に弱い。政府は百貨店の照明や公務員の乗用車利用を制限するなど懸命だが、1バレル当たり5ドル上昇しただけで、約5000億円の輸入増となり、名目国民所得約1%の減少になる。原油価格高騰が続けば、景気への悪影響は必至だ。
さらに、韓国経済を引っ張る半導体産業も、サムスン電子など韓国勢が強みを持つ記録用半導体DRAMの価格が急落している。パソコン向けの主力商品は1個約3.5ドルと、3カ月間で半値近くに落ちた。価格低下は収益悪化に直結する。
大和証券SMBCソウル支店の五百旗頭治郎主任研究員は「今年前半の景気見通しは非常に厳しい」と指摘する。
「新大統領が決まれば政治的な不確実性がなくなり、株価は上がるはずなのに」。韓国の証券関係者はこう嘆く。これまで大統領選挙後は選挙前に比べ値上がりすることが多かった。韓国証券取引所の総合株価指数(KOSPI)は金大中大統領が当選した時は、選挙前1カ月で15.4%下落したのに、選挙後は18.5%も上昇した。
だが盧次期大統領の場合、選挙前は5.6%上昇したのに、選挙後10.2%と大きく下落した。KOSPIは、昨年4月に937.6ポイントを記録したが、現在は600ポイント近くで停滞している。ベンチャー企業が中心の韓国店頭市場コスダックの総合指数も、11日に42.15ポイントを記録するなど、史上最安値の水準が続く。
韓国政府は、今年の国内総生産(GDP)の成長率は5%以上とみていた。しかし多くのシンクタンクが、引き下げの検討を始めている。アジア開発銀行は、昨年10月時点の予測5.6%を5%に下方修正したが、4%台に落ちるとの見方が主流になりつつある。
北朝鮮の核問題やイラク危機など、国内では対策をとりにくい外部要因を前に、盧次期大統領は、就任早々、難しい経済運営を迫られる。
転載元
http://www.asahi.com/international/jk/030219c.html