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(回答先: 旧華族没落の引き金を引いた財産税の話です。 投稿者 Ddog 日時 2003 年 2 月 21 日 00:43:12)
Ddogさん。はじめまして。 わりと最近サイトの閲覧始めたんですけど、貴殿の投稿を楽しみにしております。 最近投稿があまりありませんね。 興味深い文書紹介ありがとう。 以下の点を感じました。
○ 財産税の課税ベースは、不動産どころか書画骨董を含めた「総資産ベース」だったんですか。 すると実質的な金融資産保持者が限られ、市場が弱体化している当時の情況では、換金不能という問題に直ちに直面しますね。その情況で90%の税率は凄いですねえ。 実際の税率(市場での時価自体の算出は難しいが)は100%を超えていたかもしれませんね。
○ この情況下で華族が財産の換金を試みると、国庫の穴埋めという本来の政策目的(それなりには達成できたんですが)よりも、単なる成金への財産移転になってしまったケースが多いんじゃないかな。政府の立場に立つと、もっと後で課税した方がたくさんとれますね。まあ戦後のドサクサだから実行できたんだからしようがないか(一種の金融版東京裁判みたいなものかな)。
○ 華族の一掃は、もちろん戦後処理ですが、幕藩体制の後始末的な面もあったようですね。
○ 今後の見通しですが、敗戦直後は今と違う面があると思います。 当時は国内供給力が壊滅状態でした。つまり借金返済のもととなるフローがありませんし、輸出力もなく、外貨も稼げません。 植民地資産も取られました(皇室海外資産はどうなったんだろう)。 戦前のお金持ちはパージ中です。 占領下です。 いまはこういう条件がありませんね。 すると、直ちに近未来の財産税施行は難しいように感じますが。 海外純資産の消滅、国内供給力の激減、そして金融占領軍の来襲を経た後に現実性が出てくるかもしれませんね。 もちろんこの可能性は否定できないと思います。 こういうケースをお考えですか。 駄文失礼しました。