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(回答先: 原油値上げによる経済への影響は小さい=専門家 [人民網日本語版] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 18 日 15:16:10)
「中国の第一次エネルギー消費に占める輸入石油比率はわずか7%」とあるが、実は中国はまだエネルギー源として石炭に依存する割合が非常に高い。
しかし、石炭は石油と比較して大量の二酸化炭素を発生するから、現在世界での環境保全の風潮からしても、中国は急ピッチで石炭から石油に切り替えていかざる得ない。
それから、もう一点、中国国内ではこの数年で急激に自動車の需要が高まっており、それは前年比数倍という割合で増加している。これを考えると、今後の中国のガソリン需要は急激に増えるでしょう。人民日報が報じているほど悠長な話ではないと思う。
なぜ、人民日報がこのような報道をするか、と考えると、70年代の第一次石油危機は、おおむね心理的要因で惹起されたものであり、もしイラク戦争などで石油危機が生じる、などど報じようものなら、戦争がはじまった途端、中国国内で石油パニックが起こりかねない。
中国政府もこんなに悠長なことは考えていないはず。実際に、中国は油田の確保に奔走しており、最近もインドネシア最大の油田を中国の国営企業が買収して話題になった。またベトナムやフィリピンとの海峡線上にあると言われている油田でも、半ば強引に利権を獲得している。
中国の石油備蓄量はわずか20日分程度と言われており(日本は160日分以上、欧米諸国も90日程度)、いざ中東からの供給が留まった場合には、明らかに中国は不利な立場に陥る。
中国全土の需要をまかなうための石油備蓄のためには数兆円規模の備蓄が必要であり、現時点での中国にはこのような財力はない。