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(回答先: ▼12月機械受注/特殊要因があるも、むしろ回復傾向 [Yen Dokki!!] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 12 日 23:04:57)
UBSウォーバーグ証券会社・経済調査部チーフエコノミストの白川浩道さんは今日のポイントとして、「設備投資は大丈夫か 」を挙げる。
<機械投資の調整が終盤と評価できるが・・・> 景気循環を論じる上では、「企業の設備投資の調整局面がいつ終わりを迎えるかが重要である」と語る。昨日公表された12月の機械受注は、民需コアのベースで前月比+5. 2%となり、市場の平均予想を上回った。この結果、10−12月期の四半期ベースでは前期比+0.3%となり、2四半期連続の減少は避けられた。 機械受注は2001年1−3月期から調整局面に入ったことから、昨年10−12月期で8四半期が経過したことになる。これは過去の平均的な調整期間であり、「普通に考えれば、機械投資の調整が終盤を迎えたとの評価が可能である」と言う。しかし、「1−3月 期以降、機械受注が順調に回復軌道に復帰する絵は描きにくくなっている」とも言う。まず 、1−3月期の受注見通しによれば、製造業が緩やかな回復を継続するものの、非製造業は減少を続けるため、全体でも3.5%の前期比減少が予想されている。
<キャッシュフロー悪化が設備投資回復の重し> そして、「リスクはさらにダウン・サイドにある」。1−3月期は企業の決算期に当たるため、そもそも収益の振れによって、発注計画が変動しやすいという特徴がある。こうした状況で懸念されるのは、企業のキャッシュフローが足元で再び悪化している可能性があることである。輸出のピークアウト、個人消費の急減速といった中で、人件費の削減ペースが鈍化しているからである。すなわち、「所得環境の悪化にもかかわらず、企業リストラが足踏み状態にある」。この結果、10−12月期からキャッシュフローが悪化に転じた可能性が十分にある。これが、設備投資回復の重しになるリスクが出てきており、注意が要ると言う。機械受注が、1−3月期にダブル・ディップの様相を呈した場合には、「2003年度下半期からの設備投資回復シナリオが狂うことになる」と見ている。
<明日の決定会合は、現状維持へ> なお、明日の日銀金融政策決定会合については、「現状維持の可能性が高まっている」。総裁人事が決しない中で、決定会合は方向性を打ち出しにくいからである。 そして、「焦点は次回3月会合に移る」と言う。