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(回答先: あほくさ 投稿者 日時 2003 年 2 月 05 日 01:33:52)
「 」さん、こんばんわ。
>日本の場合、円安インフレにすれば良いだけだ
>アメリカは、その手で数十兆円を掠め取ったわけだ
国際基軸通貨ドルが国内通貨である米国は、プラザ合意で見られたような強制的手段をはじめとした為替操作で対外債務を軽減してきました。
(米国の経済的強みは、なんら裏づけのないドルを国際基軸通貨として発行していることです)
しかし、日本は事情が異なります。
現状の日本は国債を円建てで発行していますから、インフレなり焚き火なりで公的債務を軽減することができます。
しかし、このまま債務が積み上がっていき経常収支の赤字とあいまって外貨(新国際通貨)建てで国債を発行しなければならなくなれば、その債務負担は、「円安インフレにすれば良いだけ」では済まなくなります。
外貨建ての債務は、円安になっても変わらないどころか、逆に負担増加となります。
インフレも円安要因ですから、同じ結果になります。
それまで1億ドルの返済が120億円で済んだものが、150億円とかになるのです。
1億ドルの返済は為替レートがどうなっても1億ドルでいい米国とは話が違います。
(円安になったときの外貨建て債務は、それまで5年分のGDPで返済できるものが、6年分になってしまうと考えればわかりやすい。円安率やインフレ率と同じペースで名目GDPが増大すれば実質同じことだが、そのときはインフレであっても円安ではないはず)
公的赤字を対外債務に依存するようになれば、経済運営に失敗するとアルゼンチンと同じ状況になります。
国際基軸通貨国でもないのに「円安インフレにすれば良いだけ」と思っていると、とんでもないしっぺ返しにあいます。