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(回答先: ppp換算というのは有効か? 投稿者 楽観派 日時 2003 年 1 月 29 日 21:20:24)
楽観派さん、こんばんわ。
楽観派さんの再登場で議論が活発になるかなと思っていたら移転で中断ということになりましたが、再々登場に期待しています。
経済規模をGDPで計るとしたら、国際比較を単純ドル換算で行うのも、購買力平価で調整したドル換算で見るのも、それぞれに意味があると考えています。
中国が経済規模として世界第二位というのは、この間の経済成長と13億人という途方もない人口を考えたとき不思議ではないでしょう。
一人当たりのGDPは、購買力平価基準でも日本に比べればずっと小さいものです。
(米国も単純GDPでは日本未満ですが、購買力平価基準では逆転します)
単純ドル換算と購買力平価調整ドル換算の乖離要因を考えるのは、個々の国民経済の特質を知るのに役に立つと思います。
文化・気候風土・治安・嗜好などが経済に及ぼす影響も多大なものがありますが、それらを織り込みつつ形成されるGDPは、抽象的な通貨で評価するほうがわかりやすいでしょう。
(最新工業製品はグローバルなものですが、それ以外は同じ用途のものでも国民経済でばらつきがあるので、購買力平価そのものがあまりあてにならないと言えます)
単純ドル換算も購買力平価調整も、楽観派さんが説かれる「幸福の経済学」の基準には合致しないものです。(かといって、「幸福の経済学」にふさわしい単純明解な経済評価基準があるのかというとそれもないはずです)