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(回答先: 長期金利、過去最低に並ぶ(1)利回り上昇のきっかけつかめず 投稿者 Ddog 日時 2003 年 1 月 28 日 23:39:27)
短期、日本の信認低下で「マイナス金利」発生 コール市場で初
【NQN】24日の短期金融市場では、無担保コール市場でマイナス金利
での取引が成立したことが話題をさらった。通常、利息を受け取るはず
の運用側が、逆に利息を支払ってまでも運用するという「珍しい取引」
は、市場関係者によると外国銀行の間で、27日開始の翌日物金利がマイ
ナス0.01%で100億円程度成立したようだ。これまでも海外円市場でマ
イナス金利で取引が成立することはあった。しかし、短期金融市場の中
核であるコール市場でマイナス金利が発生するのは「おそらく初めて」
(大手都銀)で、日本の信認低下が背景にある。
邦銀との信用力の格差などをもとにして、外国銀行は現在、為替スワ
ップ市場を活用することで利息をもらいながら円資金を調達することが
できる。これまで外銀は、こうして調達した資金を金利がゼロの日銀の
当座預金に預けることで利ざやを確保してきた。
「日銀の当座預金に預ける資金の枠にも限度がある」――。今回、コ
―ル市場でマイナス金利での運用に踏み切った外国銀行の資金担当者は
打ち明ける。日本経済の先行きに明るさが見いだせないなか、外銀も日
銀の当座預金に資金を置くことにリスクを感じる。日銀に対するクレジ
ット・ライン(与信枠)を設け、そこからはみ出した資金は、利ざやが
確保できるのであれば調達側に金利を払っても運用しようという訳だ。
この資金担当者は「今後も機会があればマイナス金利で運用する」と語
る。マイナス金利での取引が拡大するようであれば、銀行の預金金利な
ど様々な面に影響を及ぼすことも考えられる。
日銀は2000年3月に量的緩和策を導入した。その後も段階的に当座預
金の残高目標を引き上げてきた。しかし、当座預金からあふれ出したマ
ネーは安全資産である国債に向かうばかりで、株への投資や企業向けの
貸し出しは増えない。「金融システム不安を打ち消す効果はあったが、
デフレには対処できていない」(東短リサーチの加藤出チーフエコノミ
スト)状況だ。コール市場でマイナス金利という「いびつな取引」が成
立したのは、市場が本格的なデフレ対策を求める声の裏返しと言えそう
だ。(渡辺晃)
クイックより