株、下落率トップの証券株、「再々編・自主廃業」加速を示唆？

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株、下落率トップの証券株、「再々編・自主廃業」加速を示唆？
投稿者Ｄｄｏｇ日時 2003 年 1 月 28 日 23:45:13:

(回答先: 株、主力株不振に「日銀」の落とし穴――5000億円を巡る皮算用投稿者Ｄｄｏｇ日時 2003 年 1 月 28 日 23:42:37)

【ＮＱＮ】27日の東京株式市場で日経平均株価は続落。イラク情勢の緊迫を受けた前週末の欧米の株安を嫌気し、朝方からハイテク株など幅広い銘柄が売られた。金融機関の持ち合い解消と見られる売りも継続的に出ており、武田、リコーが昨年来安値を更新、キヤノン、トヨタ、ソニーといった国際優良銘柄の下げがきつかった。
「外国人の買いが入らなかったのが大きかった」（国内証券エクイティ担当者）。欧米株の下落で外国人のリスク許容力が低下すると、すぐに買い手不在が露呈するのが最近の相場。東証１部の売買代金は14日以来の5000億円台の水準まで落ち込んだ。有力な買い手とされる年金資金では、企業年金が代行返上に伴う売りでむしろ需給を緩めている。
最近の海外勢による買いを見てきただけに、きょうの上値の重さに市場関係者のいらだちは募るばかり。そうした事情を映したのか、業種別日経平均株価の値下がり率トップは「証券」だった。東証昼休み中に新光が発表した2002年４―12月期の連結決算は最終赤字額が158億円と前年同期（同139億円の赤字）より損失幅が拡大。改めて証券業界の先行き不透明感を助長した。
新光のある関係者は「収益基盤改善のメドが立たない」と心中を吐露する。「総合力では大手証券にやられ、手数料ではネット証券にかなわない。そのため、リストラでコスト削減をするしかないが、それも市場が縮小する中では『砂漠の逃げ水』みたいなもの」と話す。ある準大手証券の役員は、「親銀行の証券戦略にしっかり組み込まれたみずほイン証やＵＦＪつばさなどに比べて、新光や東海東京は中途半端。再々編は避けられない」と見る。
中小証券の状況はさらに厳しそうだ。手口を見ながら板情報に張り付いて日銭を稼ぐ「かまぼこディーラー」が多いが、仮に東証が手口情報の全面非公開に踏み切れば、「収益が急激に細り、自主廃業が相次ぐ可能性がある」（準大手証券）との声も出ている。
市場では「ある大手証券が委託手数料の一段の引き下げに打って出る」とのうわさもささやかれる。証券株の低迷は、98年、99年を上回る業界の淘汰・再編劇を暗示しているのかもしれない。（稲留正英）

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