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ベネズエラのゼネスト、石油会社に恩恵もたらす=WSJ紙
【ダウ・ジョーンズ/日経】27日付ウォールストリート・ジャーナル紙によると、ベネズエラの石油会社上位10社が同国ゼネストの影響で被っている損失額は1日700万ドル。しかし各社は、これをはるかに上回る恩恵を享受しているという。
ベネズエラで現政権に抗議するストが昨年12月2日に開始して以来、国際原油価格は20%以上高騰し、1バレル当たり30ドルに達した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国は軒並み増産に踏み切っている。ベネズエラで稼働する大手石油会社は、国営1社を例外として、他のOPEC加盟国でも生産しており、うちベネズエラの生産量が占める割合は小さい。ベネズエラのゼネストは、世界中の大半の石油会社に利益をもたらしている。
産業アナリストは、12月以来の石油価格高騰は、イラク戦争の懸念や、世界的な寒波襲来も影響しているが、一番の要因はベネズエラだと指摘している。今週発表予定の石油大手各社の2002年10−12月期の利益は、前年同期比で平均51%増となる見込みだ。シェブロンテクサコは、ベネズエラでの生産量は1日12万バレルからほぼ半減したが、10−12月期の探査・生産利益は3倍に達すると予想している。
サウジ企画相「日本に石油はしっかり供給」
来日中のサウジアラビアのゴザイビ企画相は27日、平沼赳夫経済産業相と会談し「日本は古くからの友人であり、石油はしっかりと供給していきたい」と述べ、米国のイラク攻撃など中東情勢が不安定になっても 、日本向けの原油供給は確保する考えを示した。
クイックより