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(回答先: 「GDP重視より新たなモノサシを」 ガルブレイス教授 投稿者 Ddog 日時 2003 年 1 月 28 日 22:22:15)
「72才最後の日に退任を申し出」 ソニー大賀会長
ソニー会長の大賀典雄氏が会長職と取締役の辞任を発表した。
井深大氏、盛田昭夫氏とともにソニーを支え、日本経済の高度成長の礎となった人物が退いた。
大賀氏は退任にあたり都内で記者会見し、「大きな病気をすると身の振る舞いがおっくうになり、引き時と考えた」 とあいさつした。「あいさつするにも足がうまく立たず申し訳ない。
一昨年北京でオーケストラの指揮中に倒れ、意識のない状態が3カ月続いた。多くの人はだめだと考えたが、日中の医療チームが努力した結果、このように話し、考え、歩けるようになった」「しかし、立ち居振る舞いは昔のようにできず、このような状況でソニーの最高責任者の一角を占めることは不本意だ。あすが誕生日だが、72才の最後の日に第一線から身を引かして欲しいと申し出、ここにあいさつにくることになった」
「ソニーの入社は1953年4月で最初は嘱託だったが、59年の秋に盛田氏にチームに加わるようにいわれた。最初は製造部長をまかされ、その後デザイン部(室)長と宣伝部長を兼務した。デザインは世界のハードウエアで最も優れたもの、広告はもっとも素晴らしいものにしようと努めてきた」「出井伸之社長の進めで、(取締役退任後も)名誉会長にやらせてもらうが、あと何年できるのか分からない。ソニーを手伝いながら徐々にリタイアしていく
記者会見での大賀典雄ソニー会長と記者のやりとりは次の通り。
――大賀氏がソニーで働いてきた時期と、日本の経済成長はほぼ軌を一つにするが、今の日本経済をどう見るか。
「今の日本経済を改革するには頭脳、気概、強靭(きょじん)な神経の3つを兼ね備えた人物が必要だ。今のリーダーの中でそういう人がいるのだろうか。切り開くには天才が必要。そのような人物がいるのか心配だが、いまは草の根をかきわけてでも探す必要がある」
――これまで最も印象深かった製品は。
「私の手がけた第一号の製品『777』というテープレコーダーだ。ダイカストボディーを磨き上げ、表面材と基本材を兼ねた。今見ても美しいし、よくできた」
――井深氏・盛田氏の感想は。
「2人とも天才だった。一緒にマネジメントできたのは私の誇りであり素晴らしいことだった」
――今後のソニーにはどうなってほしいか。
「優秀な人がいるので、こうしろ、ああしろとか一切残さない。全員がベストを尽くしてくれればよい」
――もし生まれ変わったらまたソニーに入るのか。
「生まれ変わってくることはないと思っている。またそのときに同じソニーがあるか分からない。ただ、井深氏と盛田氏がいて『我々と一緒にやろう』と言ってくれれば、また(ソニーで)やる」「我が青春に悔いなし」
会見後、大賀氏は横にいた出井伸之最高経営責任者(CEO)と握手をした後、拍手に見送られゆっくりとした足取りで会場を後にした。
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