現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産20 > 173.html ★阿修羅♪ |
|
<朝日> 「GDP重視より新たなモノサシを」 ガルブレイス教授
低迷が続く日本経済、イラク攻撃への懸念が広がる米経済の現状 をどう見たらいいのか。米国を代表する経済学者で、日本通としても知られるハーバード大学のジョン・ケネス・ガルブレイス名誉教授(94)に聞いた。
――日本の現状をどう見ますか。
「相変わらず国内総生産(GDP)、すなわちモノとサービスの総量を拡大する
ことや、雇用率の高さを維持することだけが重視されている。日本のように経済
が成熟化した国では、卓越性を測る新たなモノサシが必要になる」
――新たなモノサシとは。
「GDPが大きくなった結果、自分たちの生活が深く、多彩に楽しめるものに
なったかどうか、見直してみるということだ。日本で、オペラやオーケストラの
質向上が真剣に議論されているだろうか。芸術、科学、スポーツ、教育などが
もっと投融資の対象になっていい」
「働くことが人間の最終目標でもなかろう。たとえ失業状態でも豊かさを感じる
社会作りへと、施策の視点を変えるべきだ。この発想の転換の面で、日本には世
界の中でリーダーシップをとってもらいたい」
――米国がイラクを攻撃した場合、米経済への影響は。
「マイナスに働くことがあっても、プラスの効果はほとんどない 。経済的影響
というより、人命を奪うことの重大性を考えたい。私は第2次大戦直後、米軍の
爆撃が日本経済に与えた影響を調べる目的で訪日し、文明への打撃の大きさ、人
間の残酷さを目の当たりにした。武力に訴えることに賛成できない」
――ブッシュ政権の経済政策は、足踏みする米経済を好転させますか。
「防衛産業も含めて大企業寄りで、富裕層優遇に傾いている。これでは消費を担
う層を刺激することもなく、米国が事実上、深刻なリセッション(景気後退期)
の状態にあるという問題を解決できないだろう」
以上 クイック 経由 朝日