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今、テレビでヘッジファンドの特集をしていた。この数年間の自分の行動でヘッジファンドの動向についてもかなり判るが、確かにテレビの内容の通り世界のヘッジファンドは日本株を売り続けている。彼等の使うカラ売りというものは我々が使う丸信のカラ売りとは違い、金利に応じた手数料を払い続けていれば期日がない。半年ごとにいやおうなく精算しなければならない個人のカラ売りとは根本的に違うのはこの点や。
で、彼等の多くはロングショートであるから当然狙いをつけた日本株(これはもう多種多様でありファンドによって違うがわしの知りうる限り銀行株や大手電気などに対しては1年も1年半も前から売り続けている)を売る一方で割安な何かを買う事になるが、それも様々であり、日本株ばかりでは決してない。
株先物売の債権先物買いも一例であろうし、日本株売りの米株買いなんてロングショートだって充分に可能や。彼等の話しを聞く度に先送りし続ける間は本当の日本株の底入れはないのだと感じざるを得ないが、実は一見華やかで常に成功しているように見える(報道されていた)彼等も先日のエイフクファンドのポジションクローズが示すように昨年は散々な運用成績のところが多かったのも事実や。その解約に備えた利益確定の日本株買戻しが昨年11月から12月初めの戻りの最大の要因となった訳や。
で、今回大きく戻り始めた(安値に対して)大手電線株や銀行株などを見て彼らがあわてて買い戻すかと言えば、決してそうではなく、彼等の平均売りコストははるか上なので少々の戻りは本来なら黙殺して余りある。
では何故それだけカラ売りにおいて大成功している彼らが昨年苦しんだのかと言えば、それはショートの部分ではなく、ショートに匹敵する金額でなければならないロング、買いの部分の失敗がとても大きかったからや。当然、3末までに確定しなければならないカラ売りもあり、買戻しは入っているが大きな流れとして彼等が日本株を買い戻さなければならない何かは決して生じてはいない。
彼等の売り方にも特徴があり、3ヶ月売り叩いた後3ヶ月休みを入れる事が多く、この休んでいる3ヶ月間にテクニカルでは底の形を整えるように見えることが特にチャートにうるさいベテラン投資家を株式市場から追い出した最大の要因ではないかと思っている。ITバブルが弾けてからの3年弱、一番やられたのはテクニカル中心のベテラン投資家だったからや。
日経平均のチャートを見ても非常に興味深い動きが随所にあり、勢いよく上昇した後、高値でもみ合ってその後大商いで直近高値を抜けてみんなが飛びついた途端下落を始め急落していく。もう何度もこの場面を演出されているはず。
本当に昔の自然なチャートと違い明らかにカラ売りを誘い込む演出がなされた後に大きく動く事が多く、そのあたりは昔と全く違うわ。何もヘッジファンドがロングショートばかりかと言うと決してそうではなく、とあるヘッジファンドなどは大きな債務を抱えたとある企業に預かり資産の大部分を投資し、大株主となって企業に入り込み、自分たちで株価にインパクトのある材料を作り出しては株価を煽っている。知っているだけに笑うだけやけれど、今テクニカルで見ると完全なる売り転換になっているが、こんな銘柄を間違って売ったらえらい目に合わされるのは間違いなさそう。
日本が破綻するか?彼等が目の色変えて日本株を買い戻すのか?はわしにはまだ判らないが、少なくとも(今)ではない事だけは間違いない。決まるのは今年後半か、やはり来年だろうな。
しかし・・・・・嫌われるはずのヘッジファンドの人よりも顔にしわ寄せ、自分たちの資産にしがみつく預ける側の年金担当者の顔がズルくて汚いように見えたのはわしだけだろうか?わしは素晴らしい世界で戦っている。
(naga2383辛口トーク)
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