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(回答先: 株、昨年最大の買い手は公的年金――今年の懸念は「代行返上」 投稿者 Ddog 日時 2003 年 1 月 16 日 00:10:02)
株、市場を支配する「年金資金」 割れる海外年金VS公的年金
NAA 1042 : 2003/01/16木曜日17:50
【NQN】16日の東京株式市場では、日経平均株価が小反落。終日、方
向感に乏しい展開となった。その中で商社株や建設株といったチャート
上で地べたを這(は)っているように見えた銘柄群には、「逆バリ」目
的の年金資金からとおぼしき買いが入った。今年の需給の主役は年金資
金、そんな気配をうかがわせる1日となった。
年金資金といっても、きょうの主役は「海外年金」とみられる。内需
株が買われたのは、円高進行に伴う為替差益と円高メリットの"一石二
鳥"狙いという訳だ。ただ一部では公的年金の「アクティブ運用資金」
が、株価上昇への陽動作戦に動いたとの見方もある。物色の圏外に置か
れて久しい状態にある銘柄にそれなりの規模の買いを入れれば、すぐ上
昇するためだ。いずれにしても国内外は別にして買い手は「年金資金」
との見方が根強い。
前日15日も年金資金の動いた形跡があった。といっても、こちらは指
数との連動を目指した公的年金の「パッシブ運用資金」のよう。上場全
銘柄を対象とした東証株価指数(TOPIX)連動の運用を目指すため
、幅広い銘柄を買い付けなければならない。結果的に東証1部の値付き
率が100%になるなど、1年1カ月ぶりの珍事が発生している。
年金資金の話題はまだある。今年、3兆円にも上ると見られている企
業の厚生年金基金(厚年基金)の代行返上による株式売却だ。16日付の
日本経済新聞朝刊は、「企業の厚年基金が、国の厚生年金の一部を代行
運用している資産の返上について、現物株での返済を認める方向」など
と伝えた。方向性自体は市場関係者の思惑と一致していたため意外感は
薄かったが、返上に向けての今後の日程なども示したことで、「身動き
のとれなかった企業には朗報」(みずほ証券エクイティ営業第一部の作
本覚部長)との声があがった。しかし、現物株での返上はTOPIX連
動が条件。保有株をTOPIX連動型に組み直す必要が出てくる。運用
資金のパッシブ化はここでも進行する要素がある。
加えて最近、懸念され始めたのが退職給付信託問題。退職給付信託は
、企業が退職給付債務の積立不足額を補うために、持ち株を拠出してそ
の分で不足額を埋め合わせるというもの。導入にあたっては企業はグル
―プ間で持ち合っている株を拠出するケースが多く、「株式の持ち合い
構造を維持しながら、足りない資産も埋め合わせできる一挙両得の方法
」(三菱証券の堀井邦彦クオンツアナリスト)としてもてはやされた。
ところが、ここにきて、それが仇(あだ)となり始めている。退職給付
信託は個別銘柄に偏っているため、将来の年金支払いにあたってはリス
クが大きい。そこで現金化やパッシブ化の圧力がかかるという訳だ。「
代行返上に伴って運用資産が減少することも、退職給付信託の抱える個
別銘柄のウエートの高さを際立たせる」(堀井氏)といった面もある。
堀井氏の調査・分析によると、厚労省から代行返上の認可を受けた企業
が退職給付信託に拠出している銘柄では、日電硝、NECソフト、NE
CといったNEC関連の銘柄が多い。
パッシブ運用と年金資金との間には切っても切り離せない密接な関係
があり、その結びつきは今年はさらに深まる気配が濃厚だ。「年金資金
」の影響力が次第に強まる日本株市場だが、多くの場合「無機質なイン
デックス売買」といった形で「年金支配」を受けるケースが増えそうだ
。(永井洋一)
クイックより