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01/09 16:50 ロに日量百万バレルの輸入確約 川口外相が資源確保 外信55
【モスクワ9日共同=有田司】日本政府がロシア・東シベリアか
ら太平洋に至る石油パイプラインの建設計画の推進に本格的に動き
出し、川口順子外相と平沼赳夫経済産業相がロシア側に対し、日本
などによる日量百万バレルもの原油輸入を事実上保証する内容の親
書を昨年末に送っていたことが分かった。日ロ関係筋が九日、明ら
かにした。
ロシアには既に中国向けの別のパイプライン建設計画があるが、
埋蔵量や採算性の面から太平洋ルートとの両立を疑問視する見方が
強い。
日量百万バレルは日本の現在の輸入量の約四分の一に相当する。
日本政府としては安定したマーケットをロシアに請け合うことで、
太平洋ルート選定を強く働き掛ける狙いだ。
日本政府筋は「中国ルートに対抗するものではない」としている
が、ロシアからの石油資源確保をかけて、今後ルート選定で日本と
、原油輸入国に転じた中国の綱引きが激化しそうだ。
東シベリアのアンガルスクからナホトカ港に至る延長約三千八百
キロの太平洋ルートの計画は総事業費五十億ドル(約六千億円)と
され、実現すれば日ロの経済協力プロジェクトとしては過去最大規
模になる。
小泉純一郎首相は九日からのロシア公式訪問でもプーチン大統領
に首脳レベルで計画推進を促し、日ロ関係強化の起爆剤としたい考
えだ。
親書では、建設支援に向けて国際協力銀行の融資や日本貿易保険
の制度活用を検討する用意を伝えた。
日本政府はさらに、資源エネルギー庁幹部を昨年十二月にモスク
ワへ派遣。小泉首相訪ロを前に日本の協力姿勢をアピール、ロシア
側に理解を求めた。
しかしロシア政府は採算性を調査する必要があるとして、現段階
では明確な立場を示していない。
太平洋ルートは日本だけでなく米国やアジア各国にもシベリア産
原油を輸出する道を開く。ロシアが既に中国側と基本合意した中国
ルートはアンガルスクから中国・大慶に至る。
(了) 030109 1649
[2003-01-09-16:50]
01/09 16:40 日ロ関係改善へ政治判断 米中絡んだ外交ゲームに 外信56
【モスクワ9日共同=有田司】日本政府がシベリアから日本向け
の石油パイプライン建設計画に積極姿勢を見せている背景には、中
東に依存している石油調達先の多様化という目的がある。それに加
え、経済協力を一つの軸にした新しい日ロ関係を象徴するプロジェ
クトにしたいという政治判断がある。
今後はパイプラインのルート選定で日本と争う中国や、シベリア
の石油開発に関心を示す米国も絡み、複雑な外交駆け引きが展開さ
れそうだ。
北方領土交渉の打開策が見いだせない中、九日からの小泉純一郎
首相のロシア公式訪問では、経済分野での協力などを柱にした「日
ロ行動計画」が発表される見込み。
日本政府はこれに合わせて、新たな大規模プロジェクトを打ち出
したいと模索していた。
そこで日本側は「中国ルートをひっくり返す意気込み」(関係筋
)で、太平洋ルートのパイプライン実現に取り組み始めた。ロシア
からの原油の供給関係を強化している米国も、太平洋ルートを支持
。シベリアの石油開発を長期的に日米ロの枠組みで進める意欲を持
っているという。
一方、中国政府と既に中国ルート建設で基本合意しているロシア
は、日本の姿勢を歓迎しつつも太平洋ルートについて「そう単純な
問題ではない」(ロシュコフ外務次官)と慎重。プーチン政権は今
後、採算性調査などで日本と協力しながら、日中双方に支援を競わ
せ、実利の大きいルートを選択するとみられる。
(了) 030109 1640
[2003-01-09-16:40]