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国家統計局の邱暁華副局長はこのほど、2002年度の中国の経済発展を示す各種重要データについて評価を述べた。邱副局長は「数字データは経済発展の最良の解説者。マクロ領域とミクロ主体から見て、中国の経済成長の基礎はますますしっかりしたものになってきている」と語る。
◆一人当たり平均国内総生産(GDP)が1千ドルに達し、経済は新たな発展段階に突入
データによると、世界貿易機関(WTO)に加盟して一年目の2002年、マクロ経済は全体として安定的な成長を維持している。第1四半期のGDP成長率は7.6%、第2四半期は8%、第3四半期は8.1%。通年のGDPは10兆元を超えて前年比8%増加し、一人当たり平均GDPは約1千ドルに達した。邱副局長は「平均GDP1千ドル達成をバネに、中国経済は新たな発展の段階に突入する」と予測する。
◆投資と消費の構造が変化、二つの4兆元突破
データによると、2002年度の投資と消費は、全体量が増加しただけでなく、構造にも変化が生じた。通年の固定資産投資が4兆元を超える見込みであるなど、投資の成長ぶりが目立ち、経済成長の重要なけん引役となった。邱副局長は「今年は商品房(分譲マンション)販売戸数が前年比3割以上増加し、自動車の販売台数も110万台を越える見込み。海外メディアは、中国が米国、日本に続く世界3位の自動車市場に成長しつつあると認識する。また今年は社会消費品の小売総額が初めて4兆元を超えることが予想され、発展型の消費と享受型の消費が消費市場に安定した成長をもたらしていることが特徴だ」と指摘する。
◆貿易額は6千億ドル、徐々に貿易大国の地位を確立
邱副局長は「貿易額は昨年の5千億ドル達成をベースに、2002年には6千億ドルを突破するものと予測される。こうして中国は徐々に世界の貿易大国の地位を確立させている。国際収支状況も良好で、11月末時点での外貨準備高は2700億ドルを上回り、通年では2800億ドルに達することが見込まれる。さらに1〜11月の外資導入額は、実行ベースで前年同期比14.6%増加の480億ドルに達し、通年では500億ドルを超える見込み。中国は今では最も安全で最も吸引力をもち、最もビジネスチャンスにあふれた投資先国に成長した」と述べる。
◆貯蓄の新規増加額は1兆元以上、発展から大きな恩恵
邱副局長は「2002年、都市住民の所得が2けたの成長を遂げた。農村住民の所得増加は大体昨年と同じペースだった。11月末時点で、都市住民の貯蓄預金残高は年初より1兆2千億元増加し、経済発展が人々に多大な恩恵をもたらしていることが明らかになった。こうした状況の下、各地方政府は社会保障システムの建設を高度に重視し、多くの都市で低所得者層と貧困層の生活改善がはかられた」と述べる。
◆国債発行額6600億元、累積効果が急速に現れる
世界経済が停滞する中、なぜ中国経済は予測を上回って順調なのだろうか。邱副局長は「ここ数年、中国政府は内需拡大の方針を堅持し続け、6600億元の長期建設国債を発行した。その累積効果が徐々に加速度的に現れていることが、経済成長を促進する大きな要因となっている。中国共産党第16回大会の前後、全国各地で発展への機運が大いに盛り上がったことも要因の一つ。またミクロ領域での活力が回復、増強したこと、WTO加盟に適切に対応したこと、世界経済がゆっくりと回復に向かっていることも、今年の中国経済にとってプラスに働いた」と分析する。
2002年全体の経済状況を振り返ると、見過ごせない問題も少なからず存在している。邱副局長は「労働就業圧力が依然として強く、物価下落の勢いもまだ完全には止まっていない。こうした問題について、一日も早い解決が望まれる」と指摘する。
「人民網日本語版」2002年12月23日