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(回答先: あおぞら銀社長、三井住友グループ傘下入りに難色 [朝日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 19 日 15:06:35)
三井住友銀行によるあおぞら銀行(旧日債銀)の株式買収構想に、大きな難問が持ち上がっている。あおぞら側は「再上場による上場益で公的資金返済」というシナリオを描いており、三井住友の傘下入りを嫌気しているというのだ。三井住友銀ではソフトバンクや東京海上火災、オリックスなどの保有分を取得し、最終的に90%以上の株式を握る完全子会社化を目論んでいたが、実現になお曲折がありそうだ。
あおぞら銀の発行済み株式は現在、孫正義社長率いるソフトバンクが約49%、東京海上とオリックスが約15%、米投資ファンドのサーベラスが約12%、地方銀行などが約10%を保有している。
このうち、筆頭株主のソフトバンクは、力を入れるブロードバンドの通信事業に資金を投入するため、あおぞら銀株売却の意向を示している。
これに対し、買収に名乗りを上げているのが、第4株主のサーベラスや、ドイツ系のヒポフェラインス銀、そして三井住友銀である。金融庁は外資への売却に難色を示しており、環境的には三井住友が「最右翼」とみられている。
多額の不良債権処理を迫られ、『銀行国有化』回避へ向け、自己資本増強が待ったなしの三井住友銀。あおぞら銀買収はぜひ実現したい案件だ。あおぞら銀の自己資本比率が13・6%と三井住友より高く、傘下に収めれば、三井住友の自己資本を0・5%押し上げると試算される。
あおぞら銀は自己資金の計算法「税効果会計」に余裕があり、これを最大限に活用すれば、さらに自己資本比率を上昇させることも可能だ。
三井住友銀では、経営に意向を反映できる「完全子会社化」を目論み、ソフトバンク分に加え、同社と3社連合を組む東京海上やオリックス、さらにサーベラスなどの保有分の取得を目指し、株式公開買い付け(TOB)の手続き入る方針を金融庁に伝えている。
実現すれば、あおぞら銀株の90%以上を握ることになるのだが、当のあおぞら銀の丸山博社長は、傘下に組み込まれることを嫌気しているとされる。
あおぞら銀は、旧日債銀が一時国有化された後に誕生。現在、2840億円の公的資金が注入されているが、「不良債権処理を順調に進める一方、増益を続けている」(同行関係者)と経営は比較的順調。「数年後の再上場は可能」(同)としており、上場益での公的資金返済を視野に入れている。
三井住友グループの持ち株会社の傘下に入った場合、上場が難しくなるうえ、得意とする小口取引部門を三井住友銀に“奪われる”ことも懸念しているという。
思わぬところから沸き上がってきたこの難題。三井住友銀の西川善文頭取は、これをどうクリアするのか…。