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[ワシントン 11日 ロイター] 世界銀行は、回復途上にある世界経済が再びリセッション(景気後退)に陥り、その結果、最貧国の問題解決に向けた努力が滞る「深刻なリスク」があるとの見解を示した。
世銀は2003年版世界経済展望を発表し、消費者信頼感の低迷や軟調な株式市場の値動き、日本の銀行システムに対する懸念、中南米諸国の債務問題、米国が対イラク戦争に踏み切る可能性をめぐる不透明感、石油価格が与える影響が、暗い経済見通しの原因となっている、と指摘した。
このなかで、「世界的な回復基調は急速に勢いを失う可能性があり、世界経済がリセッションに引き戻される著しいリスクが存在する」と述べた。
世銀は、2002年の世界経済成長率(国内総生産ベース)が1.7%にとどまると予想している。これは、2001年の1.1%を小幅に上回る水準。
世界経済は2003年にはスピードを増し、成長率は2.5%に上昇するが、依然として潜在成長率を大幅に下回り、この軌道を外れるリスクも存在する、との予想を示した。
世銀の予想によると、2002年の米経済成長率は2.3%、2003年は2.6%。日本は2002年はゼロ成長、2003年はわずか0.8%の成長率にとどまる見通し。
ユーロ圏の成長見通しも明るくはなく、2002年はわずか0.8%成長、2003年は1.8%成長とみられている。
(12/12 07:23)