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農水省は十四日までに、農林水産物貿易レポート二〇〇三を公表した。米国やカナダ、オーストラリアを中心に干ばつの被害で穀物生産量が減ったため、〇二年の世界の穀物全体の在庫率は19.5%と前年度末に比べ4.7ポイント下がった。七年ぶりの低水準となるとみており、今後の価格動向を注視する必要性があると指摘している。
日本の農産物輸入額は〇一年、三百五十四億ドル(四兆二千九百九十二億円)となった。輸入相手国をみると、米国が依然として一位(36.9%)を占めているが、二位の中国の割合が12.4%と、前年より0.8ポイント伸ばしている。輸入の形態も、穀物などの素材型農産物から、穀粉など付加価値の高い加工型農産物に移っているのが特徴だ。
レポートはこのほか、世界の農業生産状況を紹介。ブラジルやアルゼンチンの大豆生産が急激に増えており、二カ国を合わせた生産量は〇二/〇三年度で七千九百九十万トンとなる。二カ国の生産は世界全体の42.6%を占め、輸出量では50.9%になる見込み。干ばつの影響を受けた米国(七千二百三十万トン)を初めて上回りそうだ。
また、中国は〇一年、トウモロコシを四十五万トン輸出し、世界全体の輸出量で米国、アルゼンチンに次ぐ存在になった。大豆は一九九六年以降、純輸入に転じ、野菜や果樹などの輸出向け作物に転換が進んでいることを示した。