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(回答先: Re: 隷属と奴隷化は実態が異なる。混同は避けたい。 投稿者 シャケ弁当 日時 2003 年 3 月 11 日 01:27:45)
シャケ弁当さん、こんばんわ。
● 南北アメリカの奴隷問題
>アメリカでのかつての黒人は文字どおり奴隷でした。つまり、拘束器具が付けられ、
>プライバシーを完全に奪われ、経済生活を自主決定てきませんでした。これは隷属で
>はなく、文字どおりの奴隷だったのです。
南北アメリカの黒人奴隷こそが「家畜」化された存在です。
奴隷は、自らの生活手段を保有せずひとの使役に身を捧げることで生存を果たす人です。
(そうなった理由は、債務不履行や戦争捕虜などです)
ですから、着飾った奴隷もいれば、知的活動に専念する奴隷もいたのです。
米国の学者のなかには、かつての黒人奴隷を「前近代の奴隷」と同じものとして位置づけている人もいます。
(アラブにも黒人奴隷がいたのだからという言い回しをします)
● 隷属問題
>コールマン氏が警鐘をならしているのは、奴隷化の到来のことではないでしょうか?
>つまり、チップによる生体識別票を個人レベルで法的に強制し、衛星からも含め完全
>に行動監視。いうことをきかなければ、隔絶された強制労働キャンプへ送られる(米
>国ではその施設の準備が着々と進んでいる模様です)。
犯罪者や“危険分子”は、身体埋め込み型生体識別票を強制され、衛星などを通じた行動監視されると予測しています。(既に、非埋め込み型で類似方式が使われています)
しかし、全国民をそのような監視システムに組み込むのは、コスト的に見合わないので実施されません。
一般国民は、自らお金を支払って嬉々としてその監視システムに参加させられるようになります。
子供が行方不明になるのを避けたい、自動車などが盗まれても探知できるようにしたいなどの理由で、わざわざ民間業者にお金を支払って行動監視システムに参加するような価値観操作が行われます。
「隔絶された強制労働キャンプへ送られる」ということも、着々と準備ではなく、冤罪でっち上げによる刑務所送りなどはまさにそれそのものです。
“強制労働キャンプ”という言葉を使うと、とんでもないものだと感じるだけでの話です。(ナチスや共産主義に関する悪のプロパガンダが引き起こす心理作用です)
>キャッシュを法的に廃止し、チップ入りIDカードの携帯法制、あるいは、新生児の超
>マイクロチップ埋め込みの法制などがすすみ、政府への批判的行動が監視網で発覚し
>た場合、ただちに、チップから電磁性を抜き、一切の経済活動ができなくされるわけ
>です。商店で食べ物すら買えなくなるのです。ひどければ強制労働キャンプ送りです。
>今の金正日がこうしたハイテク技術を投入している姿を思い起こせばいいでしょう
>か。これは本当に奴隷状態といえます。隷属化にある、という言葉では実態の把握に
>ならないレベルです。
新生児の超マイクロチップ埋め込みは、子供も安全のためにという民間業者の広告宣伝で普及していくでしょう。しかし、国家がコストを負担するのは、危険分子だけです。
国家が強制してわざわざ不信感を煽ってしまうような愚かなことはしません。
また、とてつもない処理能力の情報処理システムを構築したとしても、全国民を監視する手間を考えてみてください。
そんなことをしたら、肝心の危険分子監視機能が損なわれます。
キャッシュの流通を法的に廃止しようがしまいがかまいませんが、それが現状とどれほどの違いがあるのですか?
クレジットカードの利用率が高まり、多額の現金を持ち歩くのはうっとしいという人も増えています。
鉄道会社のプリペイドカードも広まっています。
あらゆる支払いが1枚で可能な電子カードを便利だと思う人はけっこうな割合でいると思います。
チップから電磁性を抜くという仰々しいことを考えなくても、今でも、キャッシュがなければ買い物はできません。
>まだ、日本にもアメリカも奴隷化の段階にはすすんではおらないものの、目利きたち
>が、この着々モクモクとすすめられているこの流れを阻止しようと警鐘をならしてい
>るのではないでしょうか。
おどろおどろしく感じる新システムも、現状をより効率的にするものであって、何も驚くことではないのです。
現状を自由で便利な社会だと思っている人には、埋め込み型チップを除けば、ほとんど脅威とは感じられないでしょうし、収容所云々も現在進行形のものです。
(子供を産んだ親たちは、我が子の安全のために嬉々として埋め込み型チップにお金を支払う可能性もあります)
寄生者たちはそれなりにお利口なので、わざわざ“目覚めさせる”ような政策は実行しません。
今の隷属状態に嫌悪感を抱かない人は、あなたが言われている内容が非強制的手法で現実化されても、別に隷属状態になったとは感じないはずです。
コールマン博士などは、これから向かう未来をおどろおどろ描き出すことで、現実の隷属性を軽視しているきらいがあります。(彼は、合衆国憲法バンザイという価値観ですからね)
高度技術と特殊形容句が結びつくことでおどろおどろしく見えるだけで、現状と本質的には変わらないのです。
>あっしらさんのように、既にわれわれは家畜化=奴隷化されているのだ、と力説する
>ことで、この流れに抵抗する気概を弱体化する結果になっていないことを祈ります。
>阿修羅では、俺ら家畜同然なんだよ、とあきらめの言葉をよくみていますからね。
今後さらに経済的困窮に陥る人の割合は増加しますが、現状をそれほど悪くないと思っている人は、隷属状況に関しては今後もそれほど変わるわけではないので、将来の隷属問題を危惧する必要はありません。
そして、隷属しているとは思っていない人は、自分の価値基準で今を少しでも心地よく生き抜いて欲しいと思っています。
また、隷属していると悟ってあきらめる人も、それほどのことではないので、どこか片隅で束の間の楽しみを得られることをお奨めします。
現状を隷属だと考えていない人が、これから巧妙に進められる変化の過程で、はじめて隷属化に気づくということはありえません。
今後多くの人が否応なく気づくのは、生活が苦しくなったことや将来に不安が漂っていることです。
これを解決するためにも、現在の隷属性についての確固たる認識が必要だと思っています。