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(回答先: 年金制度の崩壊が教育問題・少子化問題の解決につながる!!! 投稿者 しばやん 日時 2003 年 3 月 05 日 22:45:36)
しばやんさん、はじめまして。
高齢者世代と、現役世代の問題意識のギャプには深い隔たりがあるように思われます。
高齢者世代(『勝ち組』)から言わせれば、『今の若いものは....。俺達が現役の頃は....。』となりますが、現役世代から言わせれば『運良く高度成長時代に現役だっただけじゃないか。』『そのくせ、負債は全部俺達に廻しやがって....』となります。
割賦方式の年金問題は、その世代間ギャップの最たるものです。年金が始まった頃は、高度経済成長期でインフレでしたので、積立方式でなく割賦方式を採ったのはあながち責められません。(年金が始った当時の千円の価値と現在価値を比べてみれば分かると思います。
問題は、その年金をキチンと運用してなかった点(年金の使い込み)と割賦方式から積立方式に切りかえる時期を見誤った点にあると考えます。
http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsuiseki/contents/2002_10-03/030222.html
年金の世代間ギャップ(払い込み総額と受給総額)についてですが、幾多の雑誌や本のデーターによれば、団塊の世代は『逃げ切り世代(つまり払い込み総額よりも受給額のほうが多い)』だそうですから、御安心を。
団塊の世代より下になればなるほど、大損(払い込み総額よりも受給額のほうが少ない)のようです。
地価についてですが、周囲の団塊の世代の方々はバブル前に家を建てた人がほとんどです。
気の毒なのは、むしろその下の世代の方です。(バブルの頃20代後半〜30代半ば)バブル崩壊後、早い時期に自宅を購入した人ほど、目減りが酷いです。ほんの数年で半値なんて事例もあります。リストラで人も減り、去るも地獄.残るも地獄の情況の人達が大勢います。
昔の高齢者は、同居していても家事や子守りなどをしていました。同居していなくても、孫を預かったり、仕事をしたりしていました。また、長期間に渡って家で介護をしなければいけない状態になる人も少数派でした。多くの人が何もせずに楽隠居出来る世代は、おそらく今の高齢者が初めてではないかと思います。(現在の高齢者世代は、兄弟姉妹が多かったので親と同居した人はごく一部のみです。)
「親との同居」は兄弟姉妹も少ない現役世代にとっては、昔以上に金銭的.肉体的.精神的負担が大き過ぎると考えます。(場合によっては、夫婦二人が抱える親は四人。祖父母が健在な場合にはそれ以上。)
下世話な話ですが、同居する親世代が裕福な場合は別だと思います。裕福な親世代との同居は、子世代の生活の向上に繋がるケースもあると聞きます。
年金制度が崩壊すれば、昔ながらの家族制度が復活し、少子化も止まり教育問題も解決すると考えているようですが、それは多分ないでしょう。
今や、子育てはお金がかかる趣味となりつつあります。一人の子供を育てるのに安く上げても一千万円以上かかります。教育問題を重視して、幼稚園から私立一貫.塾.留学なども考慮すれば三千万円以上になるとの統計もでています。「ゆとり教育の導入」で更にお金がかかるようになるとも推測されます。
私見ですが、少子化を食いとめるには「ゆとり教育の全廃」「公立教育の授業時間の大幅アップと内容の高度化(塾や私学に行く必要がなくなる→教育費減)」「20人学級」「科目別.能力別クラス編成」「ゆとりのある住居」「親子の将来への不安を減らす政策」などが必要だと考えています。