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(回答先: 【国際情勢を考える手掛かり】 {(近代産業主義 Vs. 近代金融主義) Vs. (イスラム近代派 Vs. イスラム利権派)}という対立図式 − 日本が立っている歴史的岐路 − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 04 日 17:56:42)
あっしらさん こんばんわ。 私が最も興味を持っているがよく分からないところを書いて頂いているので、レスさせて頂きます。 的外れな内容かもしれませんがご容赦下さい。
私が腑に落ちないのは、つまるところ「日本」問題です。
○ 近代史の中心軸を金融主義−産業主義の対立に見いだす立論は、いつもながら明確そのもので感じ入っております。
第一次−第二次世界大戦期は、産業主義的+海外販売市場拡大によって繁栄を築こうとした勢力が、金融主義的(高利貸し)勢力に破れ、その軛につながれる過程といってもよいでしょうか。 そうであるとすると、どうも日本の政治判断がよく理解できません。 イタリア、スペイン、東欧諸国、一部アラブ産油国の米英支持は良いですよ。 日本はまさに産業主義勢力以外の何者でもありません。 米英についてどうするんだ。 なんでこうなるのかという点がやはり腑に落ちません。
(「近代産業主義」に立つ国家は、財の生産に必要な財を輸入し、生産した財を輸出できるという国際環境を重視する。)
けっきょく、米国がこういう国際環境を守ってくれそうだっていう判断ですかね。 確かにこれまで米国の傘の下で、また米国市場の開放によって儲けさせて頂いたっていう意識があっての判断なんですかね。 お客様を怒らせるわけにはいかないという判断? それも分からないことはないんですが、軍事攻撃単独支援しなきゃいけないほどの話なのか、ここが分からない。
(バブル崩壊後の長期不況を「第二の敗戦」と呼ぶ人たちもいるようだが、それは「勝者の蹉跌」であり、今まさに手を染めているイラク攻撃支持こそが「第二の敗戦」につながる歴史的に愚かな判断である。)
これはまったく同感です。 私が気になっているのは、長期経済波動を見ると、バブル崩壊後の長期不況は、まだ「敗戦」期には当たりませんね。 これは戦前で言うと第一次大戦後の不況に対応すると考えてよさそうです。 「第二の敗戦」はまだ10年以上後だと思います。
(国際金融家支配の日本でも今以上の経済的利益を得る日本人も出てくるかが、圧倒的多数の日本人は、経済的にも精神的にもより過酷な日々を強いられることになる。システムによる支配だから、そのような事態が現実になったとしても、国際金融家に支配されているとも理解されずに、人々は、刹那的な憂さ晴らしでなんとかごまかしながら生きていくことになるはずだ。)
これは、あっしらさんのおっしゃる通り、「楽観シナリオ」ですね。 こんな楽な世界ではないと思います。 「歴史的アナロジー」の立場から考えると、「敗戦」というにふさわしい過酷な世界が広がっているはずです。
今回のレスへの応答をもし頂けるとした場合は、何でしたら、私のレスへの回答という形ではなくて、「日本論」として別に立論して頂いた方が、皆さんには便利かも分かりません。 失礼しました。