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(回答先: ビルゲイツの今後? 投稿者 日時 2003 年 2 月 28 日 20:32:04)
>予想できない変化がある限りは、新しい金持ち父さんが出現できるチャンスはあるね
予想できない変化や新しい金持ち父さんが出現できるチャンスがあることは認めますが、ほとんどの経済的変化は、意識的に創られるものです。
>金持ち層は愚かでは無いから、生き延びるためにいろいろ考えるはずだ。
>まず高度技術のせいで圧倒的な生産力があるから、自分の周囲の支持層の生活水準を
>高いレベルに保つようにするだろう。そもそも消費や所有っていう概念が超金持ちに
>おいては意味を失ってしまうからね。
第一次世界大戦・第二次世界大戦を経て世界の富の80%を占めた米国の「中産階級」が、貨幣所得でどのような没落過程をたどったかを考えると、コアな金持ち層もそれほど利口ではないようです。
「圧倒的な生産力」は、1単位で買える財の量は増やしますが、(実質)貨幣所得は減らす方向に働きます。
これが、「中産階級」の貨幣所得を減らしながらも、それなりのレベルでの生活を保証した基礎です。
「自分の周囲の支持層の生活水準を高いレベルに保つようにする」気になることはいいことですが、ここに至った「近代」では、知的強欲を放棄することを意味するので、果たしてどうでしょうか。
生活水準を高いレベルに保てる自分の周囲の支持層を減らすはずです。
日本も同じ道をひた走っています。
「そもそも消費や所有っていう概念が超金持ちにおいては意味を失ってしまう」ことには同意しますが、超金持ちが蓄財に走るのは、そのような目的ではなく、宗教(価値観)的自我の実現であったり、世界を丸ごと手に入れる(あるかたちでの世界支配)ことのようですから、お利口にはなり切れないと見ています。
(超金持ちの蓄財行動は、今風に言えば、ゲームになっているとも言えます。わしらの知性にはかなわんだろうという自己実現ですね)
※ 参照書き込み
『【世界経済のゆくえ】世界経済にとって70年代はどういう時代だったのか』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/787.html )
『【世界経済のゆくえ】経済支配層は70年代に何を考えたのか』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/788.html )
『【世界経済のゆくえ】産業資本的利益育成から金融資本的利益収穫へ』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/789.html )
『【世界経済のゆくえ】80年代以降の金融資本的収穫を支える価値観と経済政策』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/791.html )
『【世界経済のゆくえ】日本経済が突きつけたマネタリズムへの“最後通牒”』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/792.html )