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(回答先: 奴隷として協力するとババを押しつけられるぞ 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 2 月 13 日 20:31:58)
すみちゃん、レスありがとうございます。
“国益”的現実を基準に考えたとき、ほぼ異論がないものです。
日本政府は、米国を支持することで、スムーズな対米貿易ができ、原油の輸入も確保でき、北朝鮮問題にもきちんと対応できると言うでしょうね。(今回の米国の戦争がうまくいかないことはなく、米国の覇権も半永久的に続くと思っているはずです)
日本の対米追随の根源は経済的利益にあると思っています。
米国に商品を売ることで日本の経済発展は維持できるという考えが高度成長期にしっかり染み込んでいます。
大のお得意様を怒らせることはできないというのが、対米追随の基礎だと思っています。
(ある時期からは、自分が貸したお金で買ってもらっているようなものなんですがね)
日本が米国に反旗を翻せば、ドイツやフランスとは違って主敵になるでしょうね。
(人種的ないし歴史価値観的な偏見とは言いませんが、これまで唯々諾々と従ってきた日本が“反抗”すれば激昂することは目に見えます)
米国に戦利品=権益の分け前を主張するのなら、お金だけではなく前線部隊まで出す必要があります。
(金だけ出して血を流さない国が何を言うのかということを、湾岸戦争で日本自身が言ってますからね)
日本政府は態度決定済みのようですから、奴隷として協力し、すべてのババを押しつけられることになると思っています。
ブレア政権次第ですが、イスラム諸国の国民から、米国の次に憎悪を向けられる存在になる可能性もあります。そうでなくても、米英に次ぐ非難の的にはなるでしょう。
日本は、今回の戦争で前線に部隊を派遣することになるとも思っています。
建前は占領したイラクの治安維持というものですが、それは、アフガニスタンを見ればわかるように前線に立つということです。
アフガニスタンと違ってドイツもフランスも部隊を派遣しないはずですから、日本は部隊派遣を拒否することはできないでしょう。
北部同盟的存在もないイラクでは全土に治安維持部隊が必要になります。
それでも、戦闘はない、攻撃は受けないと考えるのなら無能です。
(発表は爆弾処理の誤りということになっていますが、安全とされるカブールの治安維持部隊ドイツ兵士も殺害されています)
そして、そのようなプレゼンスは、イスラム諸国の国民から憎悪を向けられる最大の要因になります。
これらのこともきちんと予測した上で覚悟をもって対米支持を打ち出すのなら、よしとしましょう。
しかし、そのようなことも考えずにいい結果が得られると従来の国益観に基づいて対米支持を打ち出すのなら、同じひどい結果だとしても救いがないと言えます。
米国に物申す準備をしてこなかったのですから、今回も従うのは当然と言えば当然です。
(ドイツも、EUやソ連圏崩壊がなければ、「反(ブッシュ)米」に踏みきれなかったでしょうね)
政治的判断としては、支持し一定の金も出すけれども、部隊は国連平和維持軍でなければ戦後であっても派遣できないと明確に伝えるとともに、ブッシュ政権の対イスラム戦略は目的を実現できないということを日本政府に説明して欲しいと思っています。
個人的には、ここいらで腹を固めて、米国政権に対してきちんと物申すべきだと思っています。
理由を説明しやすく、みんなで渡れば恐くないとも言える現在のような条件はなかなかめぐってこない一大チャンスです。
稼いだ金を貸してやらなければ商品を買ってもらえないような国の奴隷になるのは倒錯です。
(恒常的な経常収支赤字になっている米国から貸した金がきちんと戻ってくることもありません。貸した金の利払いや返済も自分が出しているようなものです)
このチャンスを逸すると、次にやって来る対米自立のチャンスは、米国から見捨てられるときでしょうね。