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(回答先: 「世界帝国」と帝国主義国家 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 17 日 01:28:35)
ローマ帝国は、ローマに権力機構を保持し外に拡大していくという“実体的芯”を持つ地中海世界の帝国だった。
神聖ローマ帝国は、ローマ帝国の領域がローマ教皇庁から離脱志向を強めるなかで、ローマ帝国支配を歴史的経験していない中欧及び東欧で生まれた“帝国”である。
(神聖ローマ帝国領域は、ローマ帝国時代には、ローマ帝国よりも面積的に広い領域を支配したフン族(アッチラ)の“帝国”に属していた。アッチラの“帝国”を襲撃を繰り返す蛮族と見る歴史観は極めて歪なものである)
神聖ローマ帝国は、それぞれの構成王国支配者がローマ教皇庁に価値観(宗教)的に隷属し、その価値観的共通性を基礎に選挙皇帝を頂いた“帝国”である。
「世界帝国」では、神聖ローマ帝国の“絆”であったカソリックに代わりグローバリズムが価値観の基礎となり、金融を頂点といた経済システムとそれをスムーズに動かすための法規範とそれを保証する強制力が付加されることになる。