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(回答先: 実は僕も…「情緒派」です(笑) 投稿者 SAKON 日時 2003 年 3 月 16 日 19:01:43)
SAKONさん、こんばんわ。
>よくわかります。そういう意味では、千草忠夫というより、団鬼六の世界のほうが、
>より「情緒的」なエッセンスを凝縮しているように思いますが…。
>実は僕は古いやつだと思われるかもしれませんが、団鬼六派です。千草先生は、団鬼
>六をベースに、もう少しモダンな要素を加味した作品世界だと思っております。
両方の作品は、出張や旅を通じてほとんどすべてを読んでいます。
千草氏のほうがモダンだと思っています。
まあ、モダンで上品で知的で美しい女性が最後まで内面的葛藤を抱えながら性的快楽を貪り、ことが終わると上品で知的で美しい女性に立ち戻るというのが好きだということなんでしょう。(女性の好みが、モダンで上品で知的で美しいというわけではありません)
文体もさることながら、女性の心理描写や性的表現も千草氏のほうが好みです。
団氏が描く女性は、暗い影を感じさせ、肉感に勝っているように受け止めています。
あまりに広くは薦められないのですが、えぐいテーマ(裏門専門)の作家としては、結城彩雨氏が好みです。
(えぐいテーマは、女性がそこに快楽を見出さないストーリーは悲劇的なものになると思っています。結城氏の作品のなかには、めらめらと憎悪をかき立てられて「おめえ〜、ぶっ殺してやろうか」と思わせる男も登場します)
※ かつて、かみさんや何人かの女性に自分の「SM論」を読んでもらったことがありますが、けっこう共感してもらえました(笑)
念のため、SMに関しては実践派ではなく妄想派です。
内的妄想は限界にすぐぶつかるので、小説は妄想喚起材として楽しみます。
(AV派でもありません。満足できそうなSM−AVは、演出家・俳優の双方にいろんな面での高いレベルが求められるので、なかなかつくれないだろうなと思っています。生身も含めて(笑)、視覚に幻惑されない妄想がいちばんです)