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(回答先: 【読売が社説を改竄!】 読売社説:[イラク危機]「日本の国益守る視点を忘れるな」 【な、なんと、「紙面」と「オンライン版」で内容が違う!!】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 15 日 00:05:52)
イラク戦争をめぐり、伝統的な友好国である米国とフランスが真っ向から対立する最中、「国連無用論」まで登場させてしまう、現在の国際社会の分裂の兆候は尋常でない。米国と国連全て、或いはどちらか一方の権威が決定的損傷を受ける時、それはまさに世界秩序の混乱と不安定に繋がるためだ。
まず、懸念されるのは国連の無力化だ。第2次大戦の終戦過程で誕生した国連は、現在世界平和と安保に務める唯一の国際機構だ。どちらにせよ「力の秩序」が優先される国際関係の特性上、国連の役割と機能に対する論議はどの時代にも行われたが、今回のように、その存立の根拠自体が脅かされ、無視されるのは稀だった。
このような国連の危機は、世界で唯一の超強国である米国により触発された側面が強い。米国のブッシュ政権は元より公開的に、「国連無用論」まで主張している。
しかし、今は国連に対し、死亡宣告を下す時ではなく、むしろ、その機能を強化すべき時だ。事実上、米国の一極体制と言える現在の世界秩序を勘案すると、国連の健全な牽制と討論は、このような国際秩序が正常に機能を果せるようにする、重要な装置であると言えるためだ。
結局、米国はフセイン・イラク政権と戦争をすべき理由もさることながら、「フセイン以降」のイラクと中東、世界秩序に対するビジョンを提示し、世界を説得しなければならない。
米国と英国が目標とする3月中の開戦という日程を勘案すると、時間的な制約はあるだろうが、最後の瞬間まで世界を説得する外交的努力を見せるなら、米国は戦後処理の過程においては勿論、それ以降も国際社会でリーダーシップを発揮することができるはずだ。
そして韓国政府は、イラク戦争とその過程で見られた米国のリーダーシップの危機は、北(朝鮮民主主義人民共和国)核など、韓半島に直接的な影響を与えるはずという認識の下、緻密な戦略を立て、備えに抜かりのないようにする必要がある。