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(回答先: ヤマギシ難民のための資本主義講座 その5 投稿者 ユートピアコレクション 日時 2003 年 1 月 22 日 21:03:44)
ローカルネタ失礼。
佐川コラム「デフレ解消への起死回生の妙手」への反論。
http://homepage1.nifty.com/ranyu/kokoro.html
『タダより高いものはない』
>また以前にも紹介したが、毎年五月三日のヤマギシのまつりのテーマは、一貫して”散財”とか”放してこ
>そ豊か”とか”タダ”だった。今にして振り返れば、物心の贈り合いを十万人規模で実現した壮大な社会実
>験でありこれこそ唯一の景気回復への具現方式ではなかろうかとますます確信を深めている。
そりゃアナタ、「タダで牛乳あげるから財産頂戴」ってなことがまかり通るなら、そりゃ、不景気もデフレも
関係ありませんよ。そんなことできないからみんな苦労してるんじゃありませんか。タダ祭りでちょっとタ
ダで売れ残りのウインナーを食べたばっかりに「全財産を巻き上げられて一家離散」、この寒空の下、「タ
ダより高いものはない」との古典的格言の格調高すぎる真理を、改めて実感かつ痛感している向きも少なか
らず存在するのは人情社会というものなのでしょうか?
はっきり言っておきます。財産返還裁判の行方はともかくとして、参画者の持ち込み財産を当てにした債務
放棄しまくりの無責任ゾンビゼネコンのような経営はもう無理です。起死回生の方法などありません。地道に
本業を立て直す以外に再生の道は無い。選択肢は二つあります。一つは、あくまで企業として商品生産と販売
で生計を立てていく。市場に参加し商品を販売するのであれば”責任無し”など許されるはずもありません。
これは自立した普通の企業が普通に行っている”当たり前”です。
私個人のヤジウマとしてはこれを目指して貰いたい。共産主義などあっちこっちでやってまからねぇ。いま
さらそんなことやって見たって面白くもなんともない。それよりはこの日本で大規模農業が企業としてちゃ
んと自立し採算を取ってやっていけることを証明する方がよほど革命だと思う。
ヤマギシより規模はずっと小さいが、新しき村はその点立派だった。新しき村の場合は武者小路実篤の思想に
共鳴した文学少年少女の集まりだったから、財産もなく農業のノウハウもなかった。初期の村の財政は武者
小路の文筆で、後には会員制のサポーターに頼っていたわけです。村が自立するまで創業から実に33年かか
ったといいます。その間は民事再生法中のマイカルのような経営をやっていたわけですが、この時の責任者
渡辺さんは、村が自活できるようになったことを泣いて実篤の墓前とサポーター会員に報告したのだそうで
す。「どんな立派なことを言っても自活できなければ意味がない」かってのサポーター会員に方々には援助を
断り、特産物を無料で送ることで借りを返しているとのことでした。
もう一つの選択肢は、自給自足によって完結した社会をつくることです。これはもうカラスの勝手ですから、
贈与経済でも分配無しでもお好きにどうぞ、というわけです。アメリカはハイテク国家ですがアーミッシュ
のような生き方も許容される懐の深さがあります。これは日本も見習うべきでしょう。
どちらにせよ、ヤマギシが社会的に危険な団体かどうかを判定する基準は”他人のカネを当てにしないで”
経済的に自立してやっていけるかどうかにかかっていると言えます。これが通常の企業のシステムであれば
売上が減ればリストラすればいいわけですし、債務超過なら倒産すればいい。会社なんていっぱいあるんで
すから大勢に影響はない。ただ、ヤマギシのように全財産を持ち込むといったシステムの場合はそうはいか
ない。これも株式会社なら普通にやってることですが、自主的に損益計算書を公開するというのはどうです
か。でないと今の状況なら「お取引はすべて前金で」ということになってなんら不思議はないと思いますよ
ところで、どうやら財産返還裁判の最後の争点は「公序良俗に反するかどうか」になそうですが、どうです
か、判断は微妙なものでしょう。これが何故微妙になるかに理由は簡単です。諸々軋轢はあってもヤマギシ
を出た人達が自力で立ち直ちゃったからですよ。これがですよ、アナタ。ヤマギシを出るやいなや生活に困
窮して、強盗、殺人、ピッキングやり放題。”誰の物でもない”を本気で信じてコンビニ万引きが連日テレ
ビで放映されるといった事態に至ったらこれは間違い無く「公序良俗」に反すると世界中に判断されますよ
出て長い人やすでに自活ている人はほっとくしかないわけですが、学園を出て就職がないといった青年労働
者については、優先的に実顕地が雇用の場を提供するべきでしょう。残念ながら現実の問題として、今その
力があるのは実顕地しかないだろうし、その責任も実顕地にはある。
ただし、「ボロと水」は駄目だ。山岸さんが百万羽で約束したように「高給で優遇」して貰いたい。
とにかく景気の回復は有効需要の増大以外にありえないのですよ。
これが経済学です>佐川さん。