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(回答先: 韋駄天より：[29966]阿修羅と言論弾圧 投稿者 てんさい（い） 日時 2002 年 12 月 19 日 01:37:16)
この方が言われている事は、非常に興味深い事だと思います。
陰謀論その他の前に、アメリカではメディアが上から（某諜報機関経由）の統制が行われているのは、アメリカにてマスコミを勉強している学生には教えられている事だし、メディア以外でも、アメリカでの某日本の人気キャラクター商品販売関係にさえも政治的な指導が加えられているのも事実。これらの統制は、治安維持の為にも仕方が無い事なのは明らかです。
個人的に、あえて阿修羅の件を陰謀論呼ばわりしたくないのは、板の雰囲気がもう少し学術的なレベル迄に引き上がる事を期待している事一つ、その上、一般的にはそう言う事を口に出して言う人は内外にいません。陰謀論的な観点でこういったネタを話題に盛り上がりたいなら、アムスのコーヒーショップに行くしか無いでしょ。でなければ、何か無難で楽しい話題出来る方が、トクする事多いですよ。
ところで、これから、ヨーロッパ人を初め、世界からのアメリカ人に対する偏見が増々強まる可能性が十分にあります。その一方、日本に対しては、諸国からの偏見が根強い物の、何処の国とも上手くやっていける可能性が十分にある。イスラム世界は大抵日本に好意的。アフリカも、長年の、ODAやJICAの青年海外協力隊の努力のおかげか、特に年配の方に、好意的な方が多い。韓国人は、初め相手が嫌そうながらも、そのうち仲良くなれますし。中国人は、メディアで色々と報じられている様ですが、実は、日本に対しては、母親的又は父親的な愛情を以て、隣人として接しようとする人が多い（結局は中国が上の関係な訳？）。一方台湾人も、（昔の事もあり）日本人へは好意的で、色々な意味で期待している。日本は、他国と比べても非常に恵まれています。これも、先祖、年配の方々の御陰だと思っています。実際、日本製品に憧れて好意を持ってくれる人たちもいるわけで、色々と批判される事の多い団塊の世代の方の貢献も大きいと言えます。しかし、この好条件を今後に活かせるかどうかは、我々次第です。
そんなわけで、現在、非常に難しくも重要な世界化の時代に我々は立たされているわけで、近年の技術発達（インターネットやより便利な交通手段等）による交流手段の増加等により、これからはあらゆるレベルでの海外との接触が多くなり、今後の各個人の世界の人々との接触がいかなる形に関わらず増加する事は不可避なわけで、私を含めた日本人全員の程度が上がらない事には、と思っているわけです。レベルを低めに統制する事は、果たして日本の将来にとって、良いのか悪いのか。これまで、私は、日本人の金持ちやある権力層が、特別意識で庶民を軽く見ている場面の数々を目の当たりにしてきたわけですが、その一方、我々一般庶民の間でも自分だけの特別意識を持つ人も多い。日本人全員が運命共同体な訳で、もう少し、全体に目を向けて頂きたいのです。
この様な中、世界化と更なる技術発達の流れにより、今迄に無かった問題が世界的に明るみに出るなり発生するなりしています。米英の主張するテロ戦争の恐怖等、安全保障の現実問題がある一方、これからは、世界化の流れと共に、継続維持可能な開発（Sustainable Development）の流れも受け、（既存のビジネスの仕組みで可能な）環境問題の取り組みにも、真剣に取り組まなければなりませんし、EU辺りからの流れで、人権問題関係への取り組みも余儀なくされる事でしょう。その上で、環境／人権との絡みで、環境問題、弱者を労る必要性と安全保障の観点から、世界の貧困／病気の撲滅も考える必要が出てくるでしょう。弱者に対する構造的な搾取の問題もあります。色々な利害関係を十分考える必要性がある事も否定は出来ない一方、その問題解決に取り組む精神の根本にあるべき物は、人間性であり、それは、愛情であったり、慈悲であったり、良心であったり。相手の国籍を問わない上で、『決して男性が軽蔑する事が無い前提での』女性への尊敬であったり、子供／老人や弱者への労りであったり。これらは理想論に聞こえますが、アカとか新世界秩序とか陰謀がどうとかと言うわけでなく、人間なら当たり前の事であり、日本でも古くから代々洗練されて来た精神の様な事なのですが、何時失われたのだろう。このまま日本人全員の程度が地に落ちるとすれば、どうなるだろうか。
最後に強調しておきたい事は、こう言う流れの中で日本人の持つ危惧に関する事です。世界化の流れの中で、日本のアイデンティティーの喪失を危惧する声も多くあります。実際の例として、今年１０月２９〜３０日あたりのニュースでも言われていた事ですが、ヨーロッパでは、United States of Europe（この呼称についてはイギリスから早速クレームが付いた）なる構想が持ち上がっていました。そのような流れの中で、郷土意識が増々強まっている事も指摘されています。日本でも、恐らく、不安としている事とは逆の結果になる事も考えられ、現在よりもアイデンティティーを意識させられる結果となる事でしょう。ここであえて、日本で一般的に言われる「グローバライゼーション」の定義の再確認が必要な様です。個人的には、大まかな生活環境の基盤の整備（ハード）と文化等（ソフト）は分けて考え、「グローバライゼーション」するべきはハードの方であり、各個人の属する文化等に、他人が干渉したり破壊し、自尊心等を奪ってまでの「グローバライゼーション」は、あるべきではないと思っています。
来年の１月５日以降、自分の身が安泰な限りインターネットにて書き込む事を一切止める事にしたのですが、万一、何かあった場合（例：財政難や破産により安泰で無くなった場合等）、また書き込み始めます。そう言う事がない様に祈っています。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。