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(回答先: あっしらさんへ:騎馬民族征服説と天皇制の起源 投稿者 南青山 日時 2002 年 11 月 18 日 04:34:25)
>大嘗祭とはどのようなものなのでしょうか。吉本隆明氏は「天皇および天皇制につい
>て」(「信の構造Part 3 全天皇制・宗教論集成」春秋社所収、97ページ)でこう記
>しています。
『天皇位を世襲するときの祭儀は大嘗祭と呼ばれている。この祭儀を構成している主要部分は、所定の宗教的な方位に設けられた神田からの穀物(稲)、および供物を、祭儀用の式殿中で即位する天皇が喰べ、式殿に敷かれた寝具にくるまって横たわることから成っている。この祭儀にはさまざまな解釈が為されているが、わたしのかんがえではその本質はつぎのいくつかの点に集約されている。
一つはこれが農耕祭儀の模写という意味をもっていることである。神田から抜穂された穀物を喰すという儀式は、穀物の豊饒をねがうという意味をもつとともに、穀物の生々する生命をわが身にふき込むという意味をもつ。そして重要なのは、このような濃紺儀礼を天皇位の世襲の式に行うことによって、たとえ現実的に何人もそれを認めないとしても、天皇は自らの祭儀の内部では、農耕民の支配者であるという意義を保持しつづけてきたということである。』
食べるという行為は、そのまま生存維持を米に依存しているという考えの反映だと思っています。
大嘗祭には、もっとセクシャルな側面があると考えています。
女帝問題が関わるのでそれをどうクリアしたかはわかりませんが、母なる大地と天皇が“寝る”という意味が大嘗祭にはあると思っています。
射精までするのかどうかわかりませんが、天皇が大地に生命を吹き込むという考えです。
生殖活動はいつの時代も重要だと考えられているわけですから、稲作を人と大地の生殖活動と思念して、そのような発想が生まれたのではないかと推察しています。
大嘗祭は、豊饒と子孫繁栄の両方が含意されたものだと考えています。