現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ24 > 307.html ★阿修羅♪ |
|
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)二月十日(月)
(第四百八十三回)
○或るお方から、
「岡潔先生二十年祭記念・聴雨録ー師弟談話集」
(「真情会」発行、平成十年、二百十八頁)
と言ふ文集を頂く(15.02.08)。
○これは昭和四十六年から昭和五十二年までの六年間、
岡潔先生の講義と座談の記録集(八篇)、と言ふ。
○この時期は、幻の遺著の「春雨の曲」執筆と重なる。
○中国(漢文、漢学、漢籍)はダメ。
佛教はダメ。
西洋は救いやうがないほどダメ。
かくして人類は滅びる寸前。
○日本民族が一致団結して努力する他に、人類が救われる道はない。
○しかし、日本も、中国(漢学)、佛教、西洋の毒にやられて、
このままでは日本人が真っ先に滅びるだらう。
○と言ふ論旨ですね。
○「明治以後なんて信用できん・・・」
「よいも悪いも云えたもんじゃない。」
「およそ斯くの如しだ。」
(百四十二頁)
○つまり、最晩年の岡潔先生の評価では、
明治以後の日本は、全否定。
○これでは、
昭和四十五年以後(一九七〇年代)の最晩年の岡先生の説に、
全面的に共鳴し、同意し、積極的に支持、推進、継承、発展させられる
日本人は、殆ど存在し得ない。
○岡潔先生は、
苗代清太郎先生と同じく、晩年になるにつれてラジカルに成る。
○「西洋のものはみな間違っている。」(前出六十四頁)
○と言はれたのでは、
岡先生ご出身の日本の(西洋式)数学者でさえ、立つ瀬がない。
○ 敬遠。
封印。
無視。
忘れ去る。
ないことにしてしまふ。
・・・より他ないであらう。
○これでは、昭和五十三年逝去と同時に急速に、
全日本社会が、岡潔を忘却することに成るのも当然だ。
○しかし、これからが本番だ。
○岡潔先生は
西暦二〇一〇年(平成二十二年)頃、
高天原神国日本の第二次国産みが完了する(「春雨の曲」第七次草稿)、
と予告された。
○当寸評子は、岡潔説を一から十まで鵜呑みはにしないが、
それにしても、ここに現代日本の最高の思想が表現されて居る
ことは明らかだ。
(了)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/