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(回答先: ダボス 首相が出席できず残念 小林陽太郎氏 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 1 月 27 日 21:16:21)
01/27 18:37 米の「一極支配」が突出 日本経済の再生は空振り 外経74
共同
世界の政財官界トップ二千三百人が集まり、国際社会が抱える主
要課題を話し合う世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)。今
年はイラクやテロ対策、世界経済が焦点となり、米国の存在感が例
年よりも大きく「一極支配」の突出ぶりが際立った。逆に主要テー
マの一つとされた日本経済は、再生へのシナリオを描けなかった上
、参加者からの反応も鈍く、空振りに終わった。
▽実績伴うメッセージ
パウエル米国務長官が演説した二十六日。千人を収容する大ホー
ルは満員となり、立ち見の参加者も目立った。前日に竹中平蔵金融
・経財相が演説したときは半分近くが空席だった。
他の討論会では米国の「ごう慢さ」が何度も批判されたが、パウ
エル長官は第二次大戦やユーゴスラビア・コソボ紛争の軍事介入を
例に挙げながら「米国がこれまでやってきたことを恥じる必要はな
い」と言い切った。
テロをめぐる討論会ではアシュクロフト米司法長官が登場。アラ
ブ系住民の情報収集強化など、米中枢同時テロ後の対応について「
市民の自由を侵害した」との意見が出ると「治安強化の目的は一つ
。自由を守るためだ」と切り返した。
実績に裏付けられたメッセージの力強さ。二閣僚に限らず、学識
者ら米国からのほかの参加者も会議で主役を演じた。
▽漂う「日本疲れ」
対照的だったのは日本だ。日本の若手起業家や学者らが経済再生
に向けた「青写真」を文書で公表する予定だったが、調整に手間取
り見送りとなった。官僚支配の打破などを求めた若手の意見には、
日本の財界幹部らから「発想が古い」と批判が相次ぎ、内輪もめの
印象さえ与えた。
「日本経済の討論会は、参加者から飽きられつつある」と若手の
一人は言う。日本経済の討論会はここ数年、日本側が「今後は好転
する」と言い続けるパターンが続いている。米国からの参加者は皮
肉を込めて「今度こそ実現するといいですね」と語った。言葉が先
行して行動が伴わない日本に対して「疲労感」が漂い始めている。
▽国民に3度の食事を
世界の総人口六十億のうち、約二十億人が一日二ドル(約二百三
十五円)以下で暮らす。ダボス会議は長年、格差の是正に取り組ん
でおり、今年も多くの途上国指導者が演壇に立った。
就任したばかりのルラ・ブラジル大統領は「私は八歳までパンを
口にしたことがなかった。私の目標は、国民が三度の食事をとれる
ようにすることだ」と述べ、途上国支援を訴えた。
ルラ大統領のメッセージに米国ほどの力強さはないかもしれない
が、少なくとも日本よりは強い印象を残して会場を後にした。(ダ
ボス共同=藤井靖)
(了) 030127 1836
[2003-01-27-18:37]