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【台北=若山樹一郎】台湾の最大野党・国民党の連戦主席は、蒋経国・元総統死去15周年に当たる13日付の台湾各紙に、蒋氏を後継した李登輝前総統(前国民党主席)の“親日姿勢”を批判する文章を寄せた。李氏は2001年、台湾独立色の強い政党、台湾団結連盟の結成を後押ししたことなどから、国民党籍を抹消されているが、その後も連戦現指導部を大陸寄りなどと批判しており、連戦氏としては党内になお少なからぬ影響力を持つ李氏の残像を一気にぬぐい去ろうとの狙いと見られる。
連氏は文章の中で、近代化建設などで日本統治時代を評価する考えは誤りだとしたうえで、「釣魚島(尖閣諸島)を日本領と公言する者に台湾優先を言う資格はない」「植民地主義を合理化する考えは『台湾アイデンティティー』からは遠く離れている」など、名指しこそしなかったものの、李氏を強く批判した。
国民党はまた、いまだに人気の高い蒋氏を「台湾民主化の最大の功労者」と持ち上げ、2000年総統選で敗北、政権を失ったのは「李氏時代に『黒金(暴力団と金権政治)』と結びついたため」と断罪する“党史見直し”も行う方針で、来年3月の総統選を控え、「李登輝時代」が国民党の本流からはずれたものであり、連氏こそ蒋氏の正統な流れをくむ指導者であることを誇示する戦略を強めている。
こうした批判に対し、李氏は「(李登輝時代の)歴史を党史から切り離そうとするのは、中国式の権力闘争と同じ。私の時代を取り除いたら、独裁政権と反体制派弾圧しかなくなる」と反発。また、存命中の蒋氏が李氏に対して行った指示や発言をまとめた小冊子を2月にも公刊すると話し、「いま蒋氏をあがめている人らは蒋氏を知らぬ人ばかり」と皮肉っている。
(1月13日22:30)