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天皇陛下は23日、69歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見した陛下は、この1年を振り返り、北朝鮮による拉致事件について「長年にわたる拉致被害者並びにその家族の苦しみや悲しみは、いかばかりであったかと察しています」と述べられた。
さらに、1978年、富山県高岡市で、アベックが4人組の男に袋詰めにされた拉致未遂事件をあえて取り上げ、「私どもには、恐ろしい記憶」と語られた。その上で、皇后さまが10月の誕生日の宮内記者会への文書回答で「何故(なぜ)私たち皆が、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったか」と話されたことについて、「(その)思いは私にも非常にわかります」とされた。
富山の未遂事件では、アベックの証言で拉致の様子が詳細に判明している。宮内庁によると、陛下は、報道で未遂事件を知り、強い印象を受けられたという。
日韓共催で行われたサッカー・ワールドカップについては、「日韓の友好関係増進に寄与した」と評価し、「歴史をしっかり認識し、友好関係を築くことが大切。戦後の厳しい状況の関係を、共催ができるまでに築き上げた人々のことをこの機会に忘れてはならない」と述べられた。
高円宮さまのご逝去には、「(前日に)宮殿で午餐(ごさん)があり、非常に元気でしたから、翌日にこのようなことが起きるとはとても思いませんでした」。そして「ワールドカップに尽力し、韓国との友好に尽くしてくれたことをうれしく思います」と話された。
また、沖縄の本土復帰30周年にも触れ、「30年前、米国旗が下ろされ、日の丸の旗が揚がっていく光景は私の心に深く残っております」と振り返られた。
◆天皇誕生日の一般参賀要領◆
23日に皇居で行われる天皇誕生日の一般参賀では、天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻、秋篠宮さま、紀宮さまが、午前10時20分ごろ、同11時5分ごろ、同40分ごろの計3回、皇居・宮殿の長和殿ベランダに立ち、お祝いを受けられる。参賀者は午前9時半から同11時20分までに皇居正門(二重橋)から入る。
(12月23日05:01)