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(回答先: イラク、怒りに満ちた決議受諾書簡 米・安保理へ矛先〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 11 月 14 日 13:09:30)
http://newsflash.nifty.com/news/topics/iraq/1.htm
米国を「暴君」、ブレア英首相を「(米国の)従僕」、さらに米英まとめて「悪の一味」とこき下ろす。イラクのナジ・サブリ外相が13日、大量破壊兵器査察の全面受け入れを迫る国連安保理決議1441の受諾を伝えたアナン国連事務総長あての書簡は、米英などへの罵詈(ばり)雑言に満ちていた。
国連査察の4年ぶりの再開を歓迎する声がある一方で、「イラクの非協力的姿勢があらわだ」との指摘もある。受諾で査察が開始されても、フセイン大統領の完全協力がなければ、米国は武力行使へ移る姿勢を崩していないだけに、米イラクの緊張関係に火がつく懸念は消えていない。(ニューヨーク・勝田 誠)
イラクの回答書簡は、アラビア語でA4判9ページの分量。国連が公表した英訳(仮訳)によると、「慈悲深い神アッラーの名の下に」で始まる書簡は、米英の主張は「根拠のない作り話」としたうえで、査察が再開されれば、中断していた過去4年間、イラクが核・生物・化学兵器など大量破壊兵器を一切開発していなかった事実が分かるだけだと明言。その「米英の作り話が公になれば」「国連経済制裁を解除する法的義務がある」などと安保理に迫っている。
米英を始めとする国際社会への罵詈雑言の後、唐突な形で続けられる本論の受諾部分は、イラクに大量破壊兵器の無条件・無制限の査察と完全廃棄を求めた決議1441を「ひどい内容」とこき下ろしながら、「自国民への危害を及ぼさないことが肝要」との判断から、イラクが「決議に対処することをここに通知する」と、開き直るように述べている。
書簡には、イラクが査察の受け入れに各種の「注文」を付けてきたと米英が受け取る可能性のある個所も多い。
書簡は、査察を予定通り受け入れるとしながらも、ラマダン(イスラム教の断食月)などに配慮するよう要求。また、査察の最終的な法的根拠を過去の決議687(1991年)などに求めるとして、先の新決議を無視する姿勢を明確にした。さらに、「イラク国民は尊厳や祖国、自由などを犠牲にしてまで生きることを選ばない」として、場合によっては、徹底抗戦も辞さない構えまで示唆した。実際に査察が始まってから、イラク側が個別の問題で、査察に“反攻”する布石との見方もある。
書簡は末尾で「決議が国際法や国連憲章に違反することを次の書簡で明らかにする」などと“予告”、決議を受諾しながらも、反論だけはしておくとの姿勢も明確にした。
米国は現時点で「以前の対応と同じで(イラク側の)行動だけを注視する」(ホワイトハウス報道官)などと慎重な姿勢だが、書簡の難点を指摘して強硬な対応を取るのではないかとの観測も強まっている。
[読売新聞社:2002/11/14 14:08]