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久方ぶりのお目もじです。「空耳」板に転載されたアサヒコムの国際戦略コラムの最新投稿「1074.イラク攻撃回避とイスラエル」は、小生の知見では、出色の出来です。論述のポイントは、@国連安保理の新決議の各国根回しはパウエルが一手に引き受けた。(まあ、国連は国務省の所管で、国防総省ではないので、当然といえば当然の話ですが)A従って、ダブヤ政権の現局面での主導権はパウエル(とライスでしょうが、厳密には=小生の注=)が握っているBハードライナーの一人、チェイニーは、米財界などからのインフォームで、対イラク戦争は金がかかり過ぎて米経済が支えきれないことを知らされ、ハードライナーから離脱したCこの結果、対イラク戦は起きずに、フセインの亡命で決着する公算が強いDしかし、ラムズフェルドやウォルフォビッツ、リチャード・パールらは大いに不満で、イスラエルも猛反発、ハードライナーとネオ・コンサバ派の巻き返しがありそう−−というものです。
そして、ダブヤの対イラク強硬姿勢は、米経済の低迷やエンロン、ワールドコム疑惑から米国民の目をそらし、中間選挙を有利に戦うための「選挙戦術」だった、と結論づけています。
となると、ダブヤ君もどうしてどうして、なかなかの寝業師ということになりますね。意外と”悪知恵”にはたけているのかも。もっとも、おそらく、こうした知恵は、ダブヤ・パパやジェームス・ベーカー、スコウクロフト、イーグルバーガーあたりが提供しているのかも知れませんが。
ただ、ハードライナーどもの不満の”ガス抜き”に北朝鮮を攻撃するのではないかるという見方には疑問が残ります。イラク以上に、対北戦争は難しい問題が多く、ひとつ間違えれば、東アジア全体を大混乱させかねません。まあ、DODや軍が作った色んなブループリントはあるでしょうが、次の大統領選挙前に手をつける可能性は、小生はゼロだと思います。むしろ、今回の中間選挙での勝利で味をしめて、北攻撃を次の大統領選挙の「メインイシュー」にし、ナショナリズムを煽って、しかし、選挙に勝てば、攻撃は回避する、というシナリオの方がずっと現実味があるでしょう。それにしてもドイツの女性法相が言っていたように「対イラク攻撃キャンペーンは、国内失政から目を逸らさせるのが主眼。ダブヤは(ポーランドに侵攻した)ヒトラーと同じだ」という意見は正に「正鵠を得ていた」わけです。
ついでに、田中宇さんの国際情勢レポート最新版の「肥大化する米軍の秘密部隊」も出色です。内容は直接、原典に当たっていただきたい、と思いますが、「反米主義者」などと田中さんにかみついている佐々木敏さんとは、やはりレベルが違いますね。さっぱり当たらない未来予測のようなものと韓国や中国、北朝鮮への差別感情剥き出しの”悪罵”を投げつけるだけの「アカシックレコード」では、田中さんのレポートの足元にも及びません。佐々木さんも英語は堪能なようですから、広く海外のサイトをチェックしては如何。
しかし、田中さんのレポートの通りだとすると、まだま゛た世界中で、似非ゲリラ(テロ)が続発する、ということになるのでしょうか。ダブヤ君も「口先だけのハードライナー、実は戦争回避主義者」だと、ダラスかどこかで、秘密部隊にスナイプされてあしまうのではないか、とひとごとながら心配になります。
小生はひそかに、先の大統領選でのフロリダでの「不正開票」にこういった秘密部隊OBが動員され、それによってダブヤ一家の弱みを握ったこういう連中が、ダブヤをハードライナーに引きずり込んで振り回しているのではないか、と思っていますが。イラク問題のこのような分析の評価について、皆さんのご意見を寄せて下さい。