現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
ロシア人質死者のうち銃撃は1人、残りはガス中毒か
【モスクワ27日=瀬口利一】ロシアの劇場占拠事件で、モスクワ市の医療当局の責任者は27日夜、記者会見し、人質の死者は117人(男性63人、女性54人)に達し、このうち銃で撃たれて死亡したのは1人だけであることを明らかにした。
残りの犠牲者の死因については、特殊部隊が制圧作戦の際に使用した麻酔性の特殊ガスを大量に吸い込んだことが考えられるとしている。
タス通信などは、116人がガス中毒で死亡したと伝えている。
これに先立つ27日午後、ロシア保健省の当局者は特殊部隊の急襲作戦で死亡した人質の数が118人に達したと述べていた。
特殊部隊が突入の際に使用した鎮圧用の特殊ガスが、多数の人質の死をもたらしたのではないかとの疑惑は事件解決直後から浮上していた。
人気ラジオ局エコー・モスクワも「犠牲者の死因は主にガス中毒」とする複数の医師の話を伝えた。
一方、ロシア政府は問題のガス剤の種類について公表を拒んでいる。
27日付のコメルサント紙によると、ガス剤は、劇場の地下通路から侵入した特殊部隊の一隊により、通気筒を経て館内へ注入されたほか、戸外からもロケット弾に装填して窓越しに撃ち込まれた。
同紙やラジオ報道によると、死亡した人質や占拠犯の一部は、ガスを吸い込み、自らの嘔吐物で窒息した形跡があった、という。
また、ニュース・サイト「ポリト・RU」が、モスクワ第13病院関係者の証言として報じたところによると、救出後、同病院に収容された人質の大多数が「中毒症状」を示していた。
(10月28日01:48)