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(回答先: 緊急対策本部を設置=モスクワの劇場占拠事件で−外務省(時事通信) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 24 日 15:19:35)
劇場に突然、乾いた銃声が何度も響いた。「おれたちはチェチェン人だ」。ステージに駆け上がった迷彩服、覆面の男たちが叫ぶ。モスクワで23日夜起きた劇場占拠事件。人質になった観客らは総立ちに。人気のミュージカルを上演中の劇場は、一瞬にして恐怖の舞台と化した。
ミュージカル「ノルド・オスト」第二幕の開始直後。自動小銃などで武装した集団が四輪駆動車で劇場に乗り付け、ステージに上がると天井に向け銃を乱射。「おれたちが何をしようとしているか分かるな」。体に爆発物を巻いた女性の姿も。チェチェンでロシア軍に夫を殺された女性たちだ。
混乱の中で、窓の近くにいた観客数十人が、ガラスを破り逃げ出したが、友人や家族を連れ出す暇もない。「廊下は血の海だ」。修羅場を逃れた人々が、恐怖に顔を引きつらせた表情で証言する。
雨が降り、寒さも厳しい夜。現場周辺には、ロシア内務省の特殊部隊が集結、投光器で劇場をこうこうと照らし、厳しいまなざしで見つめる。犯人に使用を許された携帯電話でテレビ局に電話した女性は「攻撃すれば、わたしたちは殺される」と震える声で必死に訴えた。
隊員らは「邪魔だ」と集まった報道陣を追い払い、現場には装甲車のほか消防隊のはしご車も配備、突入に備え、一触即発の状態。
周辺は中層のアパートなどが立ち並ぶ住宅地。年配の女性は「私の息子が中にいるの。通してちょうだい。息子が死ぬなら私も死ぬ」と声を張り上げた。(共同)