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(回答先: マッチポンプ説は異議あり。 投稿者 Ddog 日時 2002 年 10 月 22 日 20:26:30)
Ddogさん、こんばんわ。
米国の北朝鮮政策は、現時点で、「ミサイル輸出阻止」と「核兵器開発阻止」に集約されており、キム体制の打倒や崩壊は含まれていないと考えています。
「ミサイル輸出阻止」と「核兵器開発阻止」のために、日本に“見返り”の経済支援を行わせるというのですから、キム体制はとりあえず存続させるということになります。
このような対北朝鮮政策は、対中国政策に通じるものがあり、イラクのフセイン政権を今日まで存在させてきた政策にも通じるものがあると考えています。
北朝鮮なかんずく朝鮮半島に対する米国政権の考えを忖度すると、
● “危険な国家”として北朝鮮を残しアジア分断政策に利用する
とりわけ日本対策ということになりますが、中国を明示的な敵対国にはできない日本に対して、北朝鮮をぶつけることによって東アジアの分断政策を継続することができます。
日本の軍事力強化やその対外行使を志向する勢力も、それにのっかることになります。
● 朝鮮半島の形式的統一を認め対中国圧力の橋頭堡とする
アジア分断政策や米国の軍事力強化の名目を中国に絞り込むのなら、中国に対する睨みをさらに強化するために、朝鮮半島の形式的統一を利用することも考えられます。
韓国政権に包容政策を認め、南北鉄道の連結も認めていることから、この方向性を持っている可能性が高いと思っています。
南米では北朝鮮程度の人口の国に対しても経済権益を追求していますから、その狙いもあるはずです。