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(回答先: バシール師逮捕に「反発」の恐れ、豪が懸念表明 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 20 日 16:04:23)
【ジャカルタ19日=黒瀬悦成】インドネシア国家警察は19日、国際テロ組織アル・カーイダとの関連が指摘される過激組織「ジェマア・イスラミア」(JI)の精神的指導者とされるイスラム法学者アブ・バカル・バシール師を、中部ジャワ島ソロ市にある入院先の病院で逮捕した。東部バリ島の爆弾テロを受け、国内過激派の「総本山」に切り込んだものだが、イスラム勢力の反発を招くのは必至。逮捕に抗議する大規模デモやテロの発生を懸念する声も広がっている。
バシール師は国家警察本部から出頭要請を受けていたが、18日に過労で倒れたとして入院した。警察は師の体調が回復し次第、身柄を警察に移して本格的尋問に入る。
国家警察当局者によると同師は、9月に発覚したジャカルタなど東南アジアの米大使館同時爆破計画で統括役を果たしたほか、2年前のキリスト教会爆破テロやメガワティ大統領暗殺計画に関与したとして、殺人や国家反逆罪などの容疑がかけられている。
米国の拘束下にあるアル・カーイダ上級幹部のオマル・アルファルーク容疑者(6月に逮捕)を今月、インドネシア当局が尋問して得た供述に基づくもので、警察は同師がアルファルーク容疑者とともに一連のテロで「黒幕」の役割を果たした疑いを強めている。
注目されるのは、同師の米大使館爆破計画への関与の疑いだ。バリ島の爆弾テロ事件は同計画の発覚からわずか1か月後。このため、「未使用に終わった爆弾がバリで流用された可能性がある」との指摘もある。
警察は「バシール師がバリの事件に関与した証拠はない」としたが、今後の取り調べでバシール師とバリの事件を結びつける新事実が判明する可能性もある。
◆強硬派の重鎮、ビンラーディンを称賛◆
バシール師は、急進派組織「インドネシア・ムジャヒディン評議会」(MMI)議長も務めるイスラム強硬派の重鎮。スハルト政権下でイスラム武装組織結成を企て、1978年から4年間投獄。その後マレーシアに逃亡、東南アジアの過激派と親交を深め、JIの基盤を築いたとされる。スハルト政権崩壊後の98年に帰国、ジャワ島中部ソロ市でイスラム寄宿学校を運営している。今年1月に警察に事情聴取された際、「アル・カーイダやテロとは無関係だが、ウサマ・ビンラーディンは称賛に値する人物だ」と語ったという。
(10月20日00:48)