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(回答先: イスラミストは米国政治情勢に関心があったか否か 投稿者 ビルダバーグ 日時 2002 年 10 月 04 日 20:05:02)
2001年9月11日から数日経ったところでアメリカ人達と酒を飲みながら議論したことがあります(かなり知的水準の高い連中です)。
私は、「共和党政権、しかもオヤジがアラブに攻撃を仕掛けた"異教徒"であったブッシュ・シニアであることが今回のアッタクの背景のひとつなのではないか」と彼らに議論の水を向けてみました。
そこにいたアメリカ人は全員そのことを否定しました。いわく、
クリントン民主党政権もサウジから米軍を撤退させることはなかったし、イスラム過激派との対立構造は継続していた、ゴアであれ、ブッシュであれ、このアタックは実行された。対立の軸は中東秩序を維持しようとする米国の意志とそれをこころよく思わない勢力のぶつかり合いにある、とのことでした。
私は調子に乗って、「そのことは分かった。だけどアメリカが外国ぐんだりで余計なお世話をするからこんなことになるんじゃないの?放っておけばどうか。」と議論の火に油を注いでみた。
驚いたことに私の意見に賛成する者は一人もいなかった(5人いたのだが)。アメリカが中東で行っていることは正義であると誰も疑っておらず、これを潰そうとする奴らはEVILだと言っていた。アタックから日が浅いことを差し引いて考えるとしてもやはりこの国は一神教だな、と感じた。
その後、アメリカは他国に口出しすべきじゃない、と考えている人々を知る機会があったが、それらの人々は皆、いわゆる庶民だった。酒屋のショップマスターのおっさんであり、家庭の専業主婦(アメリカにもまだいる)であり、ガス・ステーションのにいちゃんだった。