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フライシャー米大統領報道官は1日の定例会見で、「イラクの体制交代はどんな形で実現しても歓迎だ」と述べたうえで「イラクの人々が銃弾1発の費用を引き受けてくれれば、ずいぶん安上がりだ」と語った。フセイン大統領の暗殺を促す発言と受け取れ、批判を浴びそうだ。
米国がイラクへの武力行使に踏み切った場合の戦費について聞かれ、答えた。同報道官は「戦争の費用はそれ(銃弾)以上」とも語った。
ただ、「ブッシュ大統領が国際社会やイラクの人々に、(フセイン体制という)脅威を排除するために実践することを期待している選択肢は、たくさんある」と語り、暗殺に固執しない立場もあわせて示した。
米国と外国指導者の暗殺をめぐっては、ワシントン・ポスト紙が6月、ブッシュ大統領がフセイン大統領を指導者の座から引きずりおろすため、「殺害」も含めた幅広い手段の行使を中央情報局(CIA)に命じていたと報じている。
冷戦時代に国際的に人権批判を招いた反省などから、歴代大統領はCIAが外国で要人らの暗殺に加担することを禁じてきた。同時多発テロ後、米政界の一部には容認論も出ている。
(12:04)