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09/15 14:48 目立つカタールの独自路線 出撃拠点化にイラクが激 外信30
【カイロ15日共同】米国が検討する対イラク攻撃をめぐり、ペ
ルシャ湾の小国カタールの動向が注目されている。アラブの一員と
して攻撃に反対する一方で、国内のウデイド空軍基地を拡大、米軍
の恒久的駐留を認める可能性を示唆するなど、他のアラブ諸国と異
なる動きが目立つためだ。
このため同国がイラクへの出撃拠点になるとの見方が強まってお
り、フセイン・イラク大統領は八月下旬にイラクを訪問したハマド
・カタール外相に「基地を使わせれば国を滅ぼす」とどう喝したと
伝えられる。
カタールは、イスラム教の影響力が強く保守的な湾岸諸国の中で
、独自の路線を取ることで知られる。
中東では珍しい自由な報道が売り物の衛星テレビ、アルジャジー
ラはカタール政府の出資を受け、各国首脳批判などで周辺各国の政
府、王室の憎まれ役だ。
イスラエルに対しても貿易事務所の設置を認め、七月にはハマド
外相がパリでペレス・イスラエル外相と会談。米国のアフガニスタ
ン攻撃の際は、国内の反発を恐れ基地使用を拒否したサウジアラビ
アと対照的に、米軍に出撃拠点として基地を使わせた。
背景には「われわれには米国に攻撃をやめさせる力がない」(ハ
マド外相)との認識に加え、経済も安全保障も米国に依存する小国
という現実がある。
独自路線を取ることで、国際社会で存在感を高めようとするした
たかな計算ものぞく。湾岸外交筋は「アラブ各国がみな反対する中
、基地使用を認めれば米国に恩を売れる。サウジと違い小国のため
、反米運動も抑えやすい」と指摘している。
(了) 020915 1448
[2002-09-15-14:48]