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(回答先: 19年の紛争解決目指す スリランカ和平交渉開始へ 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 9 月 11 日 20:32:26)
09/11 16:34 実態は既に2つの国 政府は現実認め交渉選択 外信72
共同
スリランカ政府と武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTT
E)の和平交渉の見通しについて、民間研究機関「スリランカ国民
平和評議会」のジェハン・ペレラ理事に聞いた。(コロンボ共同=
古池一正)
―交渉が難航し数年続くと言う人もいるが。
「どのくらい続くかは断言できないが、簡単に解決策が見いだせ
ないのは確かだ。今回の交渉は象徴的な意味が強く、交渉が順調に
進んでいるということを示すことが主目的だ」
「政府は公式に言うことはできないが、実質的に北・東部をLT
TEに手渡した。(少数民族の)タミル政権は既にある。北部の一
部地区はLTTEが完全に掌握し、警察や自前の法体系を持ち、影
響力を拡大しつつある」
―政府の狙いは何か。
「従来の政権はLTTEを軍事的、政治的に弱体化することで問
題解決を狙い失敗した。しかし(昨年十二月に発足した)ウィクラ
マシンハ政権は新たな戦略を打ち出し、LTTEの関与なしに問題
解決はないと判断、北・東部の実効支配を認めた。形式的には一つ
の国だが、実態は既に二つの国だ」
「政府は同時に、国土分割を防ぐための国際的な゛セーフティー
ネット″をつくった。東部の中心都市トリンコマリーにはインドの
石油会社を誘致し、地域大国インドのにらみを利かせた。また米国
の支持を取り付けて軍事協力の強化を進めている。国際的な経済支
援をてこに、LTTEの民主化を促すことも狙っている」
―この和平プロセスは続くか。
「現政権が存続する限りは続く。クマラトゥンガ大統領らはLT
TEに妥協しすぎと考えており、政権が代われば崩壊する可能性が
大きい。今後、米国がテロ問題に関心を失えば、LTTEへの国際
的な抑えが利かなくなる恐れもある」
ジェハン・ペレラ氏 1958年生まれ、米ハーバード法科大学
院修了。96年、政党などから中立的な立場で平和問題を研究する
「国民平和評議会」の設立に参加。現在メディア担当理事。43歳
。
(了) 020911 1634
[2002-09-11-16:34]