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09/11 16:04 19年の紛争解決目指す スリランカ和平交渉開始へ 外信71
共同
十九年間にわたる紛争の終結を目指すスリランカ政府と反政府武
装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の和平交渉が、ノ
ルウェーの仲介で九月十六日から十八日まで、タイ中部のサタヒッ
プ海軍基地で行われる。
双方で六万人以上の死者を出した対立の終えんに期待が高まって
いるが、LTTEがスリランカ北・東部の分離独立を要求している
のに対し、政府は「国土分割は交渉の対象外」と譲らず、交渉は長
期化が必至だ。
政府からペイリス憲法問題相、LTTE側からプラバカラン議長
の側近アントン・バラシンハム氏、ノルウェーからはソルヘイム特
使らが出席する予定。
十六日午前の開会式典に続いて十八日まで非公開協議を行い、今
後の議題や優先順位、LTTEが実質支配してきた北・東部の経済
開発について話し合う。
今回の協議は信頼関係の確認の意味合いが強く、実質審議は二回
目以降との見方が強い。次回協議は十月に行う方向で調整中で、外
交筋によると政府は二週間に一回程度の割合で協議を継続したい方
針だ。
政府は五日、LTTEが交渉開始の条件としていた非合法化解除
を実施。同相は「武力が何も解決しないことを双方とも知っている
」と強調し、交渉への意気込みを示した。
同相は分離独立問題について「地方への権限移譲の拡大が限度」
と指摘、一定程度の自治を認めることで妥協を図る方針で、双方が
どこまで歩み寄れるかが最大の焦点だ。
一方、和平交渉に慎重なクマラトゥンガ大統領、人口の74%を
占める多数派シンハラ人強硬派、仏教徒やイスラム教徒の一部は、
政府の妥協姿勢に警戒感を強めている。(コロンボ共同=古池一正
)
(了) 020911 1603
[2002-09-11-16:04]