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(回答先: Re: 朝日はイラク戦争に必ずしも反対でないように感じる。 投稿者 ウッチャー 日時 2002 年 9 月 10 日 18:57:30)
次のものは、未だ日本を占領支配している感のあるアメリカが、戦争当時、政治宣伝の情報操作において用いたテクニックの一端を窺わせるものですが、政治以外にも使用できる学術研究的なものです。
とはいえ、これらのものは既に古典的なものだといえます。現代ではその技術がより精緻に巧妙になっています。
因みにヒトラーは、第一次世界大戦でのアメリカやイギリスが行ったプロパガンダ戦略で、プロパガンダの重要性を認識させられたと言っているそうであります。
”また、宣伝分析研究所で効果的な情報操作の研究などもおこなった。同研究所では、有名な政治宣伝の「七つ原則」を見いだしている。それらは、以下の通りである。
(1) 攻撃対象の人物・組織・制度などに、憎悪や恐怖の感情に訴えるレッテルを貼る「ネーム・コーリング」
(2) 権力の利益や目的の正当化のための、「華麗なことばによる普遍化」
(3) 権威や威光により、権力の目的や方法を正当化する「転換」
(4) 尊敬・権威を与えられている人物を用いた「証言利用」
(5) 大衆と同じ立場にあることを示して安心や共感を引き出す「平凡化」
(6) 都合の良いことがらを強調し、不都合なことがらを矮小化したり隠したりする「いかさま」
(7) 皆がやったり信じていることを強調し、大衆の同調性向に訴える「バンドワゴン」[情報操作のトリック/川上和久著]”
実に暇人的な研究ですが、実際世の中で大規模にそれらが行われるときの影響については、テレビなどのCMの商品販売効果などを考えればわかるように(これに対しては自覚があまりない人もいるかもしれませんが、そういう人は、企業のイメージといったものの実態と、商売人である彼ら企業が莫大な広告費を商品につぎ込んでいるという現実を今一度考えてみられたいと思います)、馬鹿にはできないというところに人間のおろかしいサガといったものがあるかと思います。
けれども、これを読めばテレビCM一つとっても、それが単にイメージ的な羅列ではなく、心理操作の論理的な裏付けを持ったものだということがわかるのではないでしょうか。
また、こういうものの積み重ねが、時代の風潮というものにも影響を与えていくということも、CMというものの影響力の大きさからわかることではなかろうかと思われます。