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【ワシントン26日=林路郎】チェイニー米副大統領は26日、テネシー州ナッシュビルで開かれた退役軍人の集会で演説し、フセイン体制の転覆を目的とする対イラク軍事行動について、「我々の多くは、サダム・フセイン(大統領)が近く核兵器を手にすると確信している。行動しないことの危険は、行動することの危険よりも大きい」と述べ、イラクの核兵器が完成する前にフセイン体制の転覆が必要との認識を示した。
米国や同盟国などへのテロ攻撃を未然に防ぐためには、テロ組織拠点やテロ支援国家に対する先制攻撃も辞さないとするブッシュ政権の新ドクトリンを、イラクに適用するとの姿勢を明確に打ち出したものだ。
演説は、欧州諸国に加えて米国内でも最近、対イラク攻撃慎重論が出ていることに対する、政権側の反論と受け止められている。
副大統領は、「イラクが実際に核兵器を保有するまで先制攻撃を見合わせるべきだと主張する人がいるが、この論理は完全に間違っている」と語り、対イラク強硬派の立場を代弁した。
また、イラクの大量破壊兵器に対する将来の国連査察について副大統領は、「査察官たちは多くのことを見逃した」と述べ、実効性がないとの立場を強調した。(読売新聞)
[8月27日15時5分更新]