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(回答先: グアムの空軍力強化へ、中国警戒で米太平洋軍 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 24 日 10:58:42)
【ワシントン中島哲夫】在日米軍などを傘下に収める米太平洋軍(司令部・ハワイ)のベガード空軍司令官は23日、現在は作戦機が常駐していないグアム島に爆撃機などを再配備したい意向を表明した。ワシントンの国防総省でAP通信などに語った。中国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の潜在的な脅威に備える狙いが明白で、本格的な攻撃戦力再配備が実現すればグアム島は西太平洋の重要戦略拠点として復活することになる。
グアム島のアンダーソン基地にはかつてB52爆撃機の航空団が駐留し、ベトナムに出撃した。しかし、ブッシュ元大統領の政権下の89年に撤収し、現在は給油・中継基地の役割を果たしているだけで作戦機は1機も常駐していない。
ベガード司令官は、国防総省が昨年10月に発表した4年ごとの国防政策見直し(QDR)に触れながら、グアム島への戦力再配備の必要性を強調。爆撃機、戦闘機のほか、空中給油機、武器・兵員輸送機などの配備を検討していることを明らかにした。また、レーダーに捕捉されにくい新型のF22戦闘機や新鋭無人偵察機グローバル・ホークの導入も考慮していると述べるとともに、アンダーソン基地の航空燃料貯蔵能力の高さなど有利な条件を指摘した。
昨年発表されたQDRや今月15日に公表された国防報告は、「相当な資源の基盤を持つ軍事的な競争者」(国防報告)といった表現で中国を暗示しつつ、その脅威増大の可能性に警戒感を示している。また米国内では、B52のグアム島撤収後に北朝鮮が挑戦的な姿勢を示すようになったとの見方から、爆撃機の再配備を主張する声もあった。
ベガード司令官は一方、昨年4月の米中軍用機接触事故以来、中国側は米偵察機に対する攻撃的な阻止行動を控えているとも明らかにした。この事故は中国沿岸部付近の上空を飛ぶ米偵察機に、監視の中国戦闘機が接近し、けん制し合う中で起きていた。(毎日新聞)
[8月24日12時50分更新]